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初公開! 侍が見た東アジア図 『大明地理之図』  東北学院大学博物館 平成26年度春季企画展【5/17~7/10】日まで

2014年05月16日

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 今から200年以上前の医師 細矢玄俊が描いた4メートルを超える巨大な東アジア図が、東北学院大学博物館において、5月17日(土)から公開されます。四幅の掛け軸は、本学博物館での展観が初の公開となります。
 細矢玄俊は京に学んだ山形の医師で、この「大明地理之図」[文化11(1811)年]を描くことで大陸の歴史と地理を理解しようと試みたといいます。
 200年前に模写されたこの絵図の元の絵図は、今は所在が不明となっていますので、当時の絵図を彩色した「大明地理之図」のあでやかさは素朴な驚きに満ちたものとなっています。
 4メートル×4メートルの全図の実物をぜひこの機会にご覧ください。

「大明地理之図」について
 「大明地理之図」は、明時代(1368-1644)の中国を中心に、朝鮮・日本・琉球・安南(ベトナム)などを描いた巨大な東アジア地図です。その成立は17世紀前半(明朝末期、江戸時代初期)と考えられています。その規模は、およそ4メートル×4メートルで、4つの掛け軸に仕立てられています。
 展示されている「大明地理之図」は、山形城下で代々医業を営む家系に産まれた細矢玄俊(惟直、1786-1849)が、文化11年(1811)に滞在中の京都で模写したものとされ、その後現在に到るまで細矢(現細谷)家に伝来してきました。「大明地理之図」は、他にも複数の模写が作成されましたが、本展示品はその精巧さと保存状態からいって群を抜く逸品です。
 「大明地理之図」には、東アジア各地の都市ばかりでなく、万里の長城や三国志関連の景勝地が多く描かれ、漢文による説明文が書き込まれたところもあります。また日明貿易の主要ルートだった九州から寧波(ニンポー)に向かう、まげを結った男性が乗る帆船も描かれています。江戸幕府により日本人の海外渡航は禁止されてしまいますが、「鎖国」の時代に生きた人々は、この地図を眺めては、遠い異郷の風景や人々の暮らしに思いをめぐらしていたのかもしれません。「大明地理之図」は、江戸時代の東アジアに関する知識を伝える貴重な絵地図なのです。
 この地図は、これまで展覧会等に出されたことがなく、本学博物館での展示が初公開となります。この展覧会後は、東京の研究機関に寄贈予定となっており、仙台での公開は今回が最初で最後となるかもしれません。この機会に、ぜひ市民のみなさんに足を運んでいただきたいと思っています。

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<お問い合わせ先>
○展覧会の企画や概要について
歴史学科准教授 加藤幸治 E-mail:kato_k[at]mail.tohoku-gakuin.ac.jp([at]を@に変えて下さい)
○「大明地理之図」の資料について
歴史学科准教授 小沼孝博 E-mail:onuma425[at]mail.tohoku-gakuin.ac.jp([at]を@に変えて下さい)

<関連情報>
東北学院大学博物館
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