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学長見聞録 vol.6:体育会弓道部を訪ねて 〜全国制覇女子チームに聞く弓道の神髄〜

(東北学院時報 2017年1月15日発行 第737号)

学長見聞録 vol.6:体育会弓道部を訪ねて

本学体育会弓道部女子チームが、平成27年11月、伊勢神宮で開催された大学弓道最高峰の「第39回全日本学生弓道女子王座決定戦」で優勝し、平成28年6月には「第28回全国大学弓道選抜大会」でも優勝するなど目覚ましい活躍ぶりを見せています。今回は泉キャンパス弓道場を訪問し、全国制覇を成し遂げた女子チームの皆さんに弓道の”道“についてお伺いしました。

学長
今回、快進撃を続ける弓道部のみなさんとお会いする機会を与えられました。まずお伺いしたかったのですが、座右の銘としておられる「的は動かない。心が動く」、そこに到達するためにどんなことを心がけていらっしゃいますか。
髙木
弓道はサッカーや野球とは違い、敵が居ない競技となるので、勝負を左右するのは自分の心になります。動かない目標に向かって動いた心で挑んでも勝てないことから、「的は動かない、心が動く」という言葉があると思います。そこに到達するためにはどのようなことをしているかについては、まず、自分を信じることが大切だと考えています。心掛けていることは一つです。心掛けていることが何点もあるのは心が動く要因となってしまうので一つに絞ることもまた大切だと考えます。
学長
「弓“道”」という語の中で“道”が意味するものとはどんなことでしょう。また、日頃の練習で“道”を意識していらっしゃいますか。
三浦
弓道に限らず、他の武道などにおいても、その武術によって心技体を鍛え、人間性を高める、というのが道であると思います。中でも弓道は特に心に重きを置いており、心を動かさない不動心をつくる、ということが大切になってくると考えます。そのために自分は、練習は勿論ですが日常生活においても、未来の自分が今の自分を見て後悔をしない行動をとること。そして感謝の気持ちを忘れないことを意識して過ごしています。正しい礼儀や態度を弓道で学び、それを日常生活でも意識すればその礼儀は形ばかりのものではなく心からのものになり、それがまた弓道での射の形や作法に表れるのだと教わりました。なので、今やらなければならないことを全力で、感謝の気持ちを忘れずに、というのが自分なりの道の意識の仕方だと言えると思います。
門脇
中(あ)てようとするのではなく、正しい射をすれば的には中たっているということが「正射必中(せいしゃひっちゅう)」という言葉として伝わっています。近的(きんてき)といいますが、的までの距離は28メートルで、これは試合でも同様です。
学長
正射とおっしゃいましたが、矢を射た瞬間「これは絶対にあたったぞ」という感覚はあるのでしょうか。
三浦
私は、あまりそういう才能がないみたいで、あたってみないとわからないです(笑)タンっていう音が聞こえて初めて実感がわきます。
学長
「これはいけた!」と思っても、実際はずれることもありますか。
小林
それはたまにあります(笑)調子がいい時は「いけた!」と思うと確実に的の黒い部分に当たります。
学長
なるほど、その「調子のいい・悪い」というのは具体的にはどういうことですか。
小林
私は基本的に、どこをどうしたらどうなってと深く考えず感覚で引いています。これなら大丈夫だろう、また、逆に外しそうだというのはなんとなくわかります。その感覚がいい時が「調子がいい」ということになります。
学長
その感覚を試合に持っていくのは難しいのではないかと思いますが、このところ女子チームが勝ち続けているのには何か理由はありますか。部員数は女子が多いのでしょうか。
門脇
実際、女子部員がそれほど多いわけではないのですが、試合のチーム構成が男子は8名、女子は3名となっています。そのため女子の方が勝ちやすいというのはあると思います。
学長
実は前学長時代のことですが、学長室に立派な矢が飾ってありました。マイアローというのでしょうか、みなさんもご自分の矢をお持ちなのですか。素材はどういうものを使っているのでしょう。
髙木
みんなそれぞれ自分の矢を持っていますが、弓道場にまとめて保管してあります。ターキー(七面鳥)を使っている部員が多いと思います。素材としては黒鷲もあります
学長
七面鳥ですか!七面鳥が的をめがけて時速300キロで飛んでいくのですね(笑)みなさんは近々また大きな大会を控えていらっしゃいます。弓道部のますますの活躍を期待しています。今日は大変勉強になりました。ありがとうございました。
東北学院大学弓道部戦績

◎団体(女子チーム)

  • 平成27年度総体準優勝、秋季リーグ優勝、王座決定戦優勝、新人戦3位
  • 平成28年度総体優勝、全国選抜優勝、秋季リーグ優勝、王座決定戦ベスト8