東北学院大学

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大学院 法学研究科

カリキュラム改正

平成24(2012)年7月現在、次(=2013)年度からのカリキュラムを改正する作業が進行中です。未確定の部分もありますから全面的に開示はできませんが、現在合意している大枠についてだけご紹介します。

全体の傾向としては、次のようにまとめることができます。

  1. 入学生として従来以上に社会人を重視する。
  2. 必ずしも法律学や政治学になじんでいない社会人が、前期課程の授業を通じてこれらの学問に大きな関心を持ち、基本的な知識を蓄積し、自発的活動に一層の磨きをかけることによって、市民社会のより成熟した展開を担いうるようにつとめる。
  3. その一方で、特定の職業や資格取得を目指す学部卒業生を受け入れる体勢も怠らない。

その上で、具体的特徴については次のように言えます。

1. 2単位化

すべての科目が2単位もしくは1単位になります。授業はすべて半期完結です。この点で、学部の授業や国際的趨勢との整合性が保たれます。

2. 導入科目の設置と選択必修化

1年前期には、いくつかの導入科目を置きます。そのうちの2単位を選択必修とします。今後は、大学で法律学や政治学を学ばなかった社会人も数多く入学することが予想されます。そのような方を対象として、法律学や政治学の研究の仕方を基本から教授しようとします。学生は、文献探索法や論文の書き方といった事柄についての基礎的知識を、これらの科目を受講することによって修得できます。

3. 演習科目の設置

現在でも「特殊講義」と「演習」という風に、授業の名称は大きく二つに分かれています。しかし、実態としては両者にそれほどの違いはありませんでした。これに対して、現在進行中の新カリキュラムでは、演習科目で論文執筆に向けた授業を提供しようとします。

4. 外国語文献読解の別枠化

外国語の文献を輪読するのは、伝統的大学院教育の基本でした。文献と必死に格闘することによって学生は、専門の文章を読むという作業の苦しさ・大変さ・楽しさを実感してきました。それは、文献を扱う学問の基本です。特に我が国の学問が依然として欧米文献の動向に大きく左右されている現状を鑑みると、外国語文献読解は研究者志望者にとって欠かすことのできない重要な作業です。

しかし、研究者志望者が減少した現在、従来と同じような授業を続けていくことに合理的理由はありません。必要性のある学生に対してはそのための科目を設ける一方、通常の科目ではむしろ現行法の知識を一層深く且つ体系的に教授するようにします。勿論、そのための素材選択や教授法は各教員に任されています。

5. トピック科目の新設

導入科目、演習科目、外国語文献読解科目以外に、最先端の分野を取り扱うトピック科目を複数開講する予定です。例えば、ルールメイキング(=立法学)、金融法、行政と市民、不動産法、生命倫理、家族法、刑事法の諸問題などです。

6. 前期課程の重視

現在のカリキュラム改正は、専ら前期課程についてだけ検討されています。後期課程については従来と変わりません。