東北学院大学

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文学部 総合人文学科

高度な研究事例

芸術とキリスト教の超越性

画家ラファージ、いったい誰?
19世紀アメリカにおけるステンドグラスの復興者にしてジャポニスムのパイオニアについての研究

鐸木 道剛 教授

本学院のラーハウザー記念礼拝堂にある「キリスト昇天」を描くステンドグラスはイギリス製で19世紀以来の中世復興の産物です。そこでアメリカでステンドグラスを復興し、ジャポニスムのパイオニアとなった画家であるジョン・ラファージ(1835-1910年)に注目です。彼は1886年に日光に滞在して大感激、日光の聖なる森には「古代の神パーンが生きている」と書いたアメリカの超越主義者でカトリックの画家です。そのとき1年前に仏教徒となったばかりのボストンのハーバード大学出身のフェノロサとビゲロー、そして岡倉天心も一緒でした。ラファージはその後南洋のタヒチにも行きます。問題はどんどん広がります。近代における中世主義の研究、それは近代の物質主義を支えるパウロ⇒テルトゥリアヌス⇒ヨハンネス・ダマスケノス⇒アンセルムス⇒マルチン・ルター⇒キルケゴール⇒カール・バルトに繋がる福音主義の研究でもあります。