東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(3)

2015年09月03日

【フランクフルト着】
 仁川空港を12時30分に発つ、フランクフルト行きの飛行機に乗りました。空席は殆ど無し。機内放送はハングルと英語のみです。客室乗務員は私と家内に対し、ドイツに着くまで一貫してハングルで話しかけてきました。3人掛けのもう一つが韓国人だったからかもしれませんが、他にもそれなりの理由はあったのでしょうか。私は片言の英語でしか答えていないのですが・・・
 現地時間8月29日16時30分過ぎに、フランクフルト空港に無事着陸。飛行時間は約10時間と言ったところです。日本発の便に比べると少し短くて済みます。日本からの便はたいてい新潟上空を北に向かい、ウラジオストクあたりからロシア上空を飛んでいきます。ところが、アシアナ航空機は西に進路をとって中国にまず進路を取ります。黄海を横切り、大事故のあった天津近くをかすめ、北京の東あたりを通り過ぎ、後はモンゴル上空に翼を広げ、ロシアの大地を足下に眺める飛行ルートをとります。全体の3分の2ほどの時間が過ぎるとスカンジナビアの地とバルト海が見え始め、ヨーロッパに来たという感を強くします。今回は、出発から到着までほぼ全域でお天気が良く、雲の変化のみならず地上の様子もよく見えました。
 フランクフルト空港では、松山大学法学部准教授の服部寛氏が出迎えに来て下さいました。彼は震災前の2年間本学で研究を継続し、松山大学に就職した後、昨年8月末から1年と少しチュービンゲン大学で法哲学を研究しています。もうすぐ帰国の予定ですが、その慌ただしい時期、ベルリンからの帰途フランクフルト空港で合流したという次第です。
150903-1_02.jpg ホテルでのチェックイン後、服部氏の案内でレーマー広場に面したレストランで典型的ドイツ料理をビールと共に食しました。若い学生諸君はドイツ旅行の時に試してみて下さい。特にSchweinhaxeという骨付き豚肉焼きは、旺盛な食欲を持った若者の挑戦を待っています。一般的にドイツ料理は味がきつめです。辛いというのではなく、塩っぱく酸っぱいのです。それをおいしいと感じるかどうかは、好みによります。
150903-1_03.jpg 太陽は8時過ぎに沈みます。その分、日の出は朝7時頃です。日本に比べ2時間くらい後ろにずれたような時刻です。ですから、こちらの人々の晩ご飯の時間は遅いのです。8月30日に撮ったものですが、午後7時過ぎの公園で子どもたちが水浴びをしている写真をご覧下さい。気温は35度ほどに達しました。湿度が低いのでそれほど不快ではありませんが、ドイツも暑くなったものです。

法学部教授
陶久 利彦