東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(29)

2016年02月18日

【映画と討論会】
160218-2-1.jpg 先週のDuttge先生の授業で、本日12月1日の映画とその後の討論会が紹介されていましたので、参加してきました。
 渋滞のため、上映開始時間6時をちょっと過ぎたころにやっと映画館に入場(http://www.lumiere.de/)。7ユーロ。例によって入り口を間違えてしまい、押しても引いても動かないドアを前にして途方に暮れていた様子を、後から来た女子学生に笑われてしまいましたが…
 ドイツ人映像作家が、足のけがをきっかけに自分の-そして他者の-、身体全体や、髪の毛、臓器移植用の腎臓、血液等の価格を複数の国を経巡って確認するというドキュメンタリータッチの映画です。
 面白いことに、映画終了後の8時少し前から、医学部の教授とDuttge先生それに司会役の医学・倫理学研究所教授とが映画に関連したパネルディスカッションを進め、後半はフロアーからの意見表明とそれに対する応答を試みる会が設定されています。休憩時間中にビールを買いに行って、飲みながら議論を楽しむ中年夫婦もいます。学生ばかりではなく一般市民もその中に入っているのが、この街のレベルを示していると言うべきでしょうか。
 会は面白かったものの、9時頃終了した後帰りのバスがなく、結局10時頃に帰宅。夜の交通機関はこの街の大きな問題です。それにしても、映画館の中で討論会とは!

法学部教授
陶久利彦