東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(36)

2016年03月22日

【授業最終週】
 2月8日(月)からの週は、冬学期授業最終週です。正義論をテーマにした「法哲学入門」のvon der Pfordten教授の授業では、最近出版された彼のMenschenwuerde論が回覧され、参考資料として提示されていました。受講者は当初の120名ほどから40人弱にまで減ってしまいました(写真は、授業前の受講生達)。160322-1-1.JPG確かに、学生には少々難しい授業内容でしたが、ドイツでも法哲学は不人気なのかと少々寂しい気もします。
 2月9日(火)は、「実践哲学入門」のSteinfath教授の最終授業。先週は特に安楽死に焦点を当てた生命倫理でしたが、本日は動物の権利論。彼の授業では、毎回エッセーを提出する課題があります。授業前後には教授を学生が取り囲み、エッセー提出についてあれこれと相談をしています。いずこの学生も、単位取得が気になるようですね。こちらも、受講者は初回の200名ほどから40名ちょっとにまで減ってしまいました。160322-1-2.JPG
 さて、授業中の学生の様子をざっと垣間見ると、教授の話に熱心に聞き入り積極的質問をする学生がいるかと思えば、私語はしないもののスマホで遊んでいる人もいいます。教授の話の途中で学生が積極的に挙手をして質問や議論を始めるのはドイツの特徴でしょうが、それ以外は日本の学生とそれほど変わりません(写真は講義室の机)。終了時間が近づくとざわざわとし始め、授業の延長を事実上許さない雰囲気を作り出したりしています。ともあれ、冬学期は14回の授業で終わりました。
 尚、以上二つの哲学関係の講義では、授業評価アンケートが実施されていました。

法学部教授
陶久利彦