東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(40)

2016年04月04日

【オースターその1】
 160404-2_1.jpg年明けの馬鹿騒ぎが終わり新年を迎えると、特にライン川流域の都市(マインツやケルン、デュッセルドルフなど)ではカーニバルの季節になります。しかしBraunschweigという町を除き、この辺ではそれほどカーニバルを祝うわけではありません。商店は、冬物一掃セールからバレンタインデー向けの装いに変わり、それが終わると今度はオースターを準備する飾り付け一色になります(左の写真は、オースター用の卵とウサギの人形。ゲッチンゲン特産の塩と一緒に)。
 日本ではイースターや復活祭と呼ばれているお祭りは、今年の場合3月27日です。定番の品は、卵・鶏・ウサギ。これらは長い眠りから覚める新しい生命を象徴しているのだろうと思われます。冬が去り春本番を迎える時期は、人々の緊張を和らげ柔らかな日差しの下へと誘います。春分の日は確かに節目なのです。ゲルマンと言わずとも、冬の厳しい国々ではこの時期のお祭りは必ずあることでしょう。160404-2_2.jpg
 人々は祭りの由来についてさほど関心は無いようですが、子どもたちは卵や鶏そしてウサギの形をしたチョコレートやマルチパンを食べて楽しんでいるようです(右の写真は、ケーキ屋さんに並ぶオースター用のウサギ。目がちょっと怖い?)。


法学部教授
陶久利彦