陶久教授のドイツ留学日記(39)
2016年03月23日
【春を待ち望みつつ、・・・クロッカスはなかなか花開かない】
ドイツの冬はこんなもんだろうと思いそれほど気にも掛けてきませんでしたが、確かに長く暗い日が続きます。日本の太平洋沿岸地域にずっと住んでいた身には、太陽が本当に待ち遠しい。ドイツ哲学とドイツの冬は密接な関係がある、とまことしやかに語られるのも頷けます。
それでも、2月下旬頃からは、街のあちこちでクロッカスの花が今にも咲きそうになり、春の訪れをわずかに感じさせるようになりました。
ところが、その後気温は一向に上昇しません。ですから、3月半ばでも、冬が去ったとは言えずしかし春の到来にはまだ早い、という状態が続いています。三寒四温とは違い、暖かい日がなかなか来ない、と言えば良いのでしょう。クロッカスもつぼみが段々大きくなるもののなかなか花が開きません。この後一挙に気温が上がるのか、徐々に上がっていくのか、予報は難しい。鳥のさえずりは随分盛んになり、シジュウカラを思わせるさえずりもよく耳にするのですが、木々や花が歩調を合わせられないままのようです(写真は街のクロッカスと、ゲストハウスから見える枝に休む2羽の鳥)。
法学部教授
陶久利彦