東北学院大学

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鶴本勝夫名誉教授、「創意工夫」の結晶として磁気式遊星・差動歯車装置を仙台工業高等学校に寄贈しました

2011年09月07日

 昭和61年5月15日東北学院創立100周年を契機として、東北学院大学オリジナルの磁気歯車1号が試作展示されてから、既に25年が経過しました。この間学会、業界より多大の関心が寄せられ、新聞、テレビなどで報道され、皆の知れるところとなりました。
 従来の機械式歯車と異なり、過負荷状態でも接触することがなく、装置本体を保護し、振動、騒音がきわめて低く、革新的な機械要素として、その実用化が期待されていました。幸い、当時宮城県産業振興課の岩淵喜悦氏の紹介で、宮城県大崎市の(株)松栄工機が実用化に乗り出し、商品化された。現在、比較的簡単な磁気歯車が、市場に出回っております。
 磁気歯車を開発した鶴本勝夫教授の退任に伴い、本人の発案により、磁気式遊星・差動歯車装置本体が、「創意工夫」にもとづく機械設計の参考例となることを願い、仙台工業高等学校に寄贈されました。これはかつて、同校の大学体験講座(クラフトマン21)で磁気歯車の講義が開講された縁によるもので、工学部の指標である「創意工夫」の芽が育まれることを望んでおります。
 寄贈された磁気歯車装置は完全非接触型で、ネオジウム磁石を使用しており、強力な動力伝達装置であり、風力発電装置の増速装置にも適しております。
 平成23年8月下旬、本体の据え付け工事が完了し、試運転が無事終了しました。磁気歯車が地元宮城県の企業によって実用化され、また、その磁気歯車装置が地元の工業高の教材として生かされたことに、鶴本勝夫教授の地元貢献の思いは達成されたようです。
 なお、工業高への移設に際しては、工学部機械工場係長加藤敬一氏、菊地健氏、北斗精機(株)社長・黒瀬武夫氏、同管理課長・横山清信氏、仙台工業高等学校機械科長・針生武氏、同教諭作山克宏氏、並びに東北学院大工学部電気情報工学科・宮沢正樹研究室の学生諸君の協力を得ております。


寄贈した磁気式遊星・差動歯車装置と仙台工業高等学校の先生方
寄贈した磁気式遊星・差動歯車装置と仙台工業高等学校の先生方
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