「90年後の君へ...」東北の未来と可能性を考えるシンポジウム 開催
2011年12月02日
東日本大震災において復旧活動を共にした地元企業が集結し設立された団体、一般社団法人東北復興プロジェクト。被災者に笑顔と雇用を生み出すプロジェクトとして、2012年春にオープン予定の施設建設運営に携わるパートナーシップ企業が押川記念ホールに集結し、「東北の未来と可能性を考えるシンポジウム ~可能性に溢れる東北の未来~」と題したシンポジウムが開催されました。
パートナーシップ企業には日本IBM(株)、三菱電機(株)、(株)JTB東北など多彩な企業が参加しています。プロジェクトの趣旨に賛同する俳優の伊勢谷友介氏、タレントのコロッケ氏も参加し、東北の復興に尽力しようと立ち上がりました。
東北学院大学災害ボランティアステーションの佐々木俊三所長は、大学も教育的立場から、次世代を担う子どもたちに生きる力を学ぶ場として協力できることがあるはずだ、と今回、押川記念ホールでのシンポジウム開催が実現しました。
シンポジウムは星宮望学長の挨拶に続き、本プロジェクトのパートナー企業(株)リバースプロジェクト代表である、俳優・伊勢谷友介氏による記念講演が行われ、押川記念ホールは立ち見もあわせ450人ほどの聴衆で埋まりました。「思っているだけではだめ。行動することが大切」とユーモアも含めた講演は聴衆を魅了。続いて同じくプロジェクト参加者のタレント・コロッケ氏のビデオレターが披露され、次のシンポジウムに続きました。
シンポジウムには、一般社団法人東北復興プロジェクト代表理事の渡部哲也氏、パートナー企業の伊勢谷友介氏、日本IBM(株)の木崎重雄氏、JTB東北支店長の革島仁氏、オオホリ建宅(株)代表の大江文彦氏、本プロジェクトのプロデューサーである(株)ファミリアの島田昌幸社長が登壇。東北学院大学教養学部地域構想学科の柳井雅也教授のコーディネートによって、「東北ROKUプロジェクト」の概要が披露されました。
最後に、東北学院大学学長室長・災害ボランティアステーション所長の佐々木俊三先生が閉会のあいさつに立ちました。「『90年後の君へ』というコンセプトに感銘を受けた。私自身も90年後まで生きて、皆さんと共にプロジェクトの成果を見守りたい」「教育者として、学生がこうしたプロジェクトに加わり、体験を通じて学ぶことの大きさ、それを伝えることの大切さを多くの人たちと分かち合いたい」と結び、約80分のシンポジウムを終えました。
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