東北学院大学

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『3.11 慟哭の記録』の金菱清准教授 フジテレビ報道特別番組『0311 知られざる心の闘い』に登場

2013年02月27日

  あの震災から間もなく2年が経とうとしています。昨年3月、新曜社から出版された『3.11 慟哭の記録 ―71人が体感した大津波・原発・巨大地震―』については何度かご紹介してきました。このほど、フジテレビが半年間にわたって取材を行った金菱清准教授と、ある一人の女性を追ったドキュメンタリー番組が完成しました。
 フジテレビ制作の報道特別番組『0311 知られざる心の闘い』という番組で、3月9日(土)、午後1時30分から3時25分までの2時間、放送されます。
 残念ながら同日の放送は東北ではありませんが、仙台放送で2週間後の3月24日(日)の深夜、日付が変わって25日(月)の早朝1時25分から3時25分の放送が決まりました。
  130227-1_1.jpg【主な内容】
いまわしい記憶を手記につづり記憶する…こころが再生するとき
宮城・多賀城市で津波により父親を失った鈴木志帆さん(仮名・25)は今も父の死にまつわる現場を訪れると体調を崩してしまう。東日本大震災発生以来、父の死と向きあうことを避けてきた鈴木さんは、震災発生から1年以上たってから、「あの日」の記憶と直面しようとしていた。被災体験を書くことで心を癒す「筆記療法」。凄惨な体験をあえて書き綴ることで、「あの日」を追体験する。その一部始終に密着取材する。

  
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その他、番組では全5名の被災者を追っています。


【番組からのメッセージ】
東日本大震災発生からまもなく2年。「あの日」の記憶が人々の心を今なお苦しめています…
「復興」という言葉が声高に叫ばれる中、今、被災地の人々は本当に前を向いて歩み出せているのでしょうか。多くの専門家は、阪神淡路大震災で、被災2年目から震災関連死が急増したと指摘、今回の東北を中心にした被災地でも被災者たちの「こころ」の回復や再生が急務であると説いています。
「あの日」の出来事は人々の心をどう変えたのでしょうか。
そこで今回の番組では、被災地に暮らす人々のこころに注目しました。震災を体験したことで身体に変調をきたし、疎外感や孤立感を抱えたり、心に深い苦しみを持つ被災者、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した人。そして彼らを支える医師たちの姿などを長期密着取材しその行方を追いました。
さらには、記憶に新しい2005年8月にアメリカ・ルイジアナ州を襲ったハリケーン・カトリーナが人々のこころに残したものを現地取材でレポートします。
東日本大震災で、こころの奥底に深い哀しみや苦しみを抱えた人たち。その「こころの再生・復興」のプロセスをドキュメントで探っていきます。

【放送日時】
○フジテレビ
2013
年3月9日(土)13:30~15:25

○仙台放送
2013
年3月24日(日) 深夜 25:25から27:25

○フジテレビ報道特別番組 『0311、知られざる心の闘い』
http://www.fujitv.co.jp/hodospecial/index.html