2013年10月02日

　本学経営学部経営学科で2009年より開講されていた総合講座「おもてなしの経営学」が、書籍『おもてなしの経営学』となって、昨年秋に第1・2部が発行され、今年の3月に第3部「震災編」発行されました。この全3部作の出版記念シンポジウムが、9月26日、土樋キャンパス押川記念ホールにて開催されました。

　シンポジウムの冒頭に経営学部長の菅山真次教授は、「おもてなしの経営学は、実践的な科目が多い経営学の中でも、特に評判の高い授業であり、本日お越しいただいたおかみさんの皆さまに大変感謝申し上げます」と挨拶。
　続いて、経営学部の斎藤善之教授より「学部の改組にあたり、経営学部の目玉授業を作りたいという思いから、複数の教員が議論し、知恵を絞り、そして生まれたのが“おもてなしの経営学”です。本日は、これまでのおもてなし計画の軌跡を振り返り、次へのステップにしたいという考えからシンポジウムを開催することになりました」と述べました。

 

　そして、経済ジャーナリストの内田裕子氏による講演では、巨大化するリゾート企業とおもてなしを実践している温泉旅館の話をはじめ、震災後に被災された方々への対応に尽力した温泉旅館の話など、数多くの取材や調査に基づいた実話からおもてなしの心を伝えていただきました。

　引き続き行われたパネルディスカッションでは、「みやぎおかみ会」からホテル松島大観荘の磯田悠子氏、鳴子ホテルの髙橋弘美氏、旅館・源兵衛の佐藤久美子氏、緑水亭の高橋知子氏、琢秀の佐々木久子氏にご登場いただき、これまで経験されたおもてなしエピソードなどについて報告がなされ、終了後は再会した会場の学生たちとの交流の一コマも見られました。

『おもてなしの経営学（実践編）　宮城のおかみが語るサービス経営の極意』（みやぎ　おかみ会〔協力〕）
『おもてなしの経営学（理論編）　旅館経営への複合的アプローチ』
『おもてなしの経営学（震災編）　東日本大震災下で輝いたおもてなしの心』
（株）創成社　各定価1600円（税別）

　本書は全国の書店にて購入できます。なお、本書の内容については、下記までお問い合わせください。
（記）東北学院大学研究機関事務課まで
022-264-6362