東北学院大学

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重慶師範大学の教員・大学院生とともに合同学術調査を実施~アジア流域文化研究所・戦略的研究基盤形成支援事業~

2014年09月01日

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 本学アジア流域文化研究所は、重慶師範大学歴史与社会学院教授の楊華先生と大学院生粟慧さん・陸韵羽君を招致して、8月23日~27日に、日中合同学術調査「東北地方周縁域における考古資料と民俗資料の調査」を実施しました。当研究所が推進している表記事業「新時代における日中韓周縁域社会の宗教文化構造研究プロジェクト」による共同研究プログラムの一つとして、昨年度に本学の教員・院生が参加して中国重慶市・湖北省で共同学術調査を実施したのをうけて、本年度は日本側での合同調査を実施したものです。
 佐川正敏教授とともに本学考古学研究室・東北歴史博物館で陶瓦資料を調査したのを皮切りに、考古学研究室(辻秀人教授)が夏期考古学実習として発掘中の喜多方市灰塚山前方後円墳と、山形県埋蔵文化研究センターが発掘を続けてきている村山市の羽黒神社西遺跡(縄文時代)・清水遺跡(平安時代)―解説:大場正善氏(本学アジア文化史専攻修了)―で発掘情況を調査し、さらに遠野市で政岡伸洋教授・紫波町教育委員会岩舘岳氏(本学アジア文化史専攻修了)の同行のもと、遠野地区に残存する民俗資料を調査するなど、都合12ヵ所の遺跡・博物館で合同調査を実施しました。
 4泊5日の強行日程でしたが、楊先生・粟さん・陸君ともまったく疲れを見せず、和気あいあいのうちに、合同調査を終了することができました。
 当研究所では、来年度以降も、こういった合同学術調査を日中韓各地で実施したいと考えています。
(アジア流域文化研究所長 谷口満教授・談)

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