東北学院大学

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本学経済学部・千葉昭彦教授の著書が2014年度都市学会賞(奥井記念賞)を受賞

2014年10月28日

 10月24日から26日まで、同志社大学今出川校地で開催された日本都市学会第61回大会、大会テーマ『都市・文化・まちづくり―新しい都市額の成立をめざして―』(主催/日本都市学会、後援/京都市・同志社大学)において、本学経済学部・千葉昭彦教授の著書『都市空間と商業集積の形成と変容』(原書房、2012年5月22日発行)が、日本都市学会賞(奥井記念賞)を受賞。
 授賞式は10月25日、同志社大学今出川校地の明徳館において、午後4時30分から行われ、千葉昭彦教授が登壇、表彰を授与されました。

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《選考理由》
 

 本書は、郊外の宅地開発が日本都市の空間構造を大きく変化させ、それが都市の商店街の立地環境の変化を導き、中心商店街の衰退を含めた商業集積地の衰退を結果させたとする認識に立ち、主として仙台をはじめとする東北地方の諸都市を対象に、その立証を展開したものである。宅地開発や商業集積の立地などに関しては、ここの研究対象とされることが多い中で、本書はこれらを一体的にとらえ、対症療法的に行われてきたこれまでの商店街活性化策を見直し、需給関係を考慮した商業集積地と居住空間の一体的整備の必要性を説いている点に独創性を見出すことができる。クリスタラーの中心地理論の中心地-補完地域の関係を前提としながらも、さまざまな事例を用いた中心商店街の実証研究をもとにして、その成果をまちづくりの基礎的資料として提示しようとする著者の長年にわたる研究の集大成といえる。