東北学院大学

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「新しい東北」地域資源発掘モデルスクール事業『宮城はっぷん塾』第6回講座(最終プレゼンテーション)が行われました

2015年01月07日

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happun_pic01.gif 地域資源を生かした新たな事業や情報発信等を通じて、宮城県の未来をリードする人材を育成することを目的とした復興庁の委託事業『宮城はっぷん塾』の第6回講座、最終プレゼンテーションが12月20日(土)に開催されました。
 

150106-2_02.jpg 前回の講座からおよそ1カ月の間、6つのチームごとに企画内容・実現可能性の精査、試作品の準備やデザイン制作などを進めてきました。それぞれに本業を抱えながら、仕事の合間を縫ってミーティングを重ね、趣向を凝らした企画が出揃いました。
 冒頭、復興庁総合政策班参事官補佐の地主純氏より「今日の発表で終わりではなく、これからアイディアの実現に向けて取り組みを継続して欲しい」と挨拶があり、早速最終プレゼンテーションが開始されました。

 発酵食文化の発信を目指すチームは、食材のストーリーやレシピを伝えるリーフレットや、実際の料理を提供してのプレゼンテーション。会場内で調理した出来たての料理を振る舞いながら、定期配送方式のサービスを提案しました。
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 漁港の魅力を伝えるマラソン大会の開催を企画するチームは、具体的なロケーションやコースを設定しての提案となりました。大会ポスターのデザインや、プロモーション映像の上映に会場全体が引き込まれ、質疑応答では実現に向けた活発な議論や助言がなされました。
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 埋もれつつある地域文化の再生・聖地化を狙ったチームのプレゼンテーションでは、数十種類もあるという宮城県北部の餅料理を皮切りに、さまざまな「聖地」をプロデュースする代理店の構想を発表しました。
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 樹木のオーナー制度と、木材を活用した文房具を届けるサービスを企画したチームは、世代を超えて子や孫に受け継ぐ「第2の故郷」として宮城県の森林資源を活用することを提案しました。
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 宮城県の魅力を再評価する仕組みを模索していたチームは、最終的にインターネットTV番組の構想を発表。メディア化により発信と評価の仕組みを同時に実現すること、また、「笑い」の要素を盛り込んだ多くの人に親しみやすい番組コンセプトについて説明しました。
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 震災を経た防災文化の形成を目指し、缶詰のファクトリーショップを企画するチームは、実際に食材や防災グッズを封入した缶詰をその場で開封しながらのプレゼンテーション。パッケージや陳列にもこだわり、缶詰の新しい価値を提案しました。
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150106-2_13.jpg 全チームのプレゼンテーションを終え、講師の遠山正道氏(株式会社スマイルズ代表取締役社長)は「デザインや映像の力がプレゼンテーションを補強している。アイディアの言いだしっぺであることを自覚して、思いをぶらさずに実現していって欲しい」と講評。マエキタミヤコ氏150106-2_14.jpg(サステナ代表)も「東北の方々のクリエイティビティ、アイディアの豊富さを感じた。自信とモチベーションを維持していって欲しい」と激励しました。

150106-2_12.jpg 最後に、一般社団法人日本文化デザインフォーラム(JIDF)理事長の水野誠一氏から「少子高齢化や女性の社会進出など時代の流れを読み、従来の価値観からパラダイムシフトをすることが必要。”シェア”や”使用価値”といったキーワードを意識して、企画・ビジネスを実現して欲しい。今後もサポートを継続していきたい」との言葉があり、『宮城はっぷん塾』全6回の講座を締めくくりました。

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 修了証授与式の後、サポートスタッフを務めた本学の学生より受講生の方々へ感謝状が手渡され、会場を移しての懇親会へ。講師・受講生・事務局スタッフ・学生スタッフらが今後の取り組みの継続に向けて親睦を深めました。