東北学院大学

新着情報

ビジネス・ケース研究 戦略提案発表会を開催しました

2015年12月14日

 2015年12月12日(土)に、ビジネス・ケース研究の戦略提案発表会を開催しました。ビジネス・ケース研究とは、本学経営学部経営学科の実践系講義科目です。受講生は、ケースとなる事例を調査・研究して、課題を析出して、戦略提案を行っていきます。とくに、実際の企業経営者にご来校いただき、受講生の戦略提案発表を聴講してもらうことが大きな特徴となっております。

 2015年度後期には、FMSオーディオ株式会社(1990-2000年)というフォード、マツダ、旧三洋電機の共同出資の下に設立されたカーオーディオ製造の国際合弁企業をケースとし、受講生は8班に分かれて調査・研究しました。発表会当日には、FMSオーディオの立ち上げに深く関わった岩城富士大氏にお越しいただきました。岩城氏(現広島市立大学非常勤講師)は、マツダ時代には、カーエレクトロニクス開発部長・FMSオーディオ常務取締役、その後、広島産業推進機構カーエレクトロニクス推進センター長を歴任した自動車の技術と国際化に精通した方です。

 受講生は、利害関係が複雑に絡む国際合弁企業の経営の難しさに直面しながらも、多くの時間を費やして調査・研究をしたことで、多様な戦略提案を行うことができました。これらの発表に対して、岩城氏からは、地道な調査に基づく斬新な提案の多さに高い評価を得ることができました。なお、各班の発表タイトルは以下の通りです。

1班 受託生産と海外進出に基づく販路拡大
2班 ピックアップトラックへの搭載を見込んだ販路拡大
3班 西欧に注目した販路拡大
4班 人件費を中心としたコスト削減戦略
5班 フォード・プローブによる販路拡大
6班 OEMとODMに基づく受託生産と販路拡大
7班 親会社への積極的製品納入を目指した販路拡大
8班 トップ・マネジメント改革による資金繰り改善と販路拡大

151214-1_01.jpg
受講生の発表にコメントする岩城氏
  151214-1_02.jpg
発表に臨む受講生
     
151214-1_03.jpg
発表スライド
   


 実在したビジネス・ケースに取り組み、実際の経営者からコメントをいただいたこで、受講生は実際の企業経営の難しさとやりがいを学ぶことができました。このように経営学科では、企業と連携して、学生がビジネス・パーソンとして活躍するための教育に取り組んでおります。