大きな拍手に包まれた「時代の音」第3回レクチャーコンサート開催
2016年03月07日
2月11日、ラーハウザー記念東北学院大学礼拝堂において、音楽への招待「時代の音 レクチャーコンサートシリーズ」が開催されました。
開演に先立ち今井奈緒子教養学部教授は「本日の公演では、チェンバロという古典楽器を使って、現代音楽の今と未来をお聴きいただくという企画です。どうぞゆっくりとお楽しみください」とあいさつ。
これまでの公演では、チェンバロの過去を紐解きながら、伴奏や室内楽として活躍してきたことなどを演奏とレクチャーで紹介。そして、シリーズ最終回となった第3回では「21世紀のチェンバロとその未来~明日への可能性~」と題して、チェンバリストの桒形(くわがた)亜樹子氏を講師に、ヴァイオリニストの伊藤亜美(旧姓:尾池)氏、作曲家で宮城教育大学教授でもある吉川和夫氏をゲストとして招き、いよいよ心躍るひとときが幕を上げました。
吉川和夫氏が作曲し、本公演のためにチェンバロとバイオリンとの共演用に改訂した「氷の岬の守りの木」。間宮芳生と田中カレンといった日本を代表する作曲家の曲目や18世紀に作られた音楽が演奏されたことに加え、そうした曲目とチェンバロとの時代背景などを桒形氏がわかりやすくレクチャーしてくれました。
楽しい演奏に酔いしれる時間は終わりを迎えましたが、全演奏終了後はクラシックでは珍しく2回のアンコールが行われるほど、礼拝堂に集まった音楽ファンから大きな拍手が送られ、2015年度のレクチャーコンサートシリーズは終了しました。
2016年度の公演については現在企画中です。内容が決まり次第、WEBサイトにてお知らせします。