東北学院大学

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レクチャーコンサート・シリーズ(全3回) 音楽への招待 『時代の音-Ⅰ』 過ぎ去った響きへの追憶

2016年10月03日

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 9月24日(土)、2016年度 レクチャーコンサート・シリーズ(3回連続講座)、音楽への招待「時代の音」の第1回、『過ぎ去った響きへの追憶』が泉キャンパス礼拝堂で開催されました。
 第一級の音楽家を招き、心躍る演奏とレクチャーで紡ぐコンサートシリーズとして毎年好評をいただいております「時代の音」。今年度は、ナチュラルトランペット奏者のジャン=フランソワ・マドゥフさんを講師に招き、バロックトランペットの伝統とレパートリー、そしてそれらが象徴するものをいかに現代に再構築するかを学ぶレクチャーです。
 第1回は「ヴェルサイユの第厩舎~軍隊から芸術へ」と題し、バロック期のトランペットの職務や儀式における役割を、ナチュラルトランペットの実物演奏を通して披露していただきました。共演は、同じくナチュラルトランペット奏者のジョエル・ラーエンス氏、そして2012年度の「時代の音」で『震える葦』の3回シリーズで講師としてレクチャーいただいた三宮正満氏(バロックオーボエ)、同じくバロックオーボエの森綾香氏、荒井豪氏、バロックファゴットの堂阪清高氏、パーカッションの村本寛太郎氏です。

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 演奏は戦いへ出発する歩兵のオーボエバンドとドラムなど、ヴェルサイユ宮殿における音楽的習慣を解説。ジャン=フランソワ・マドゥフ氏の解説を本学教養学部の今井奈緒子教授が通訳するというスタイルで進行しました。

 歩兵の行進から戦場で奏でられた鼓舞の音色や、楽団による様々な号令(合図)についても解説し演奏が披露されました。続いての第二部では、ヴェルサイユ宮殿での娯楽としての楽曲が演奏され、馬上試合で奏でられていたパレード楽曲や馬の行進で使われたトランペットとドラムの楽曲が披露されました。王の晩餐で奏でられた優雅な響きは、まさに「過ぎ去った響きへの追憶」のタイトルにふさわしく、訪れた聴衆も秋の夕暮れ時、優雅なひと時を楽しんでいました。

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