東北学院大学

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復興グルメF-1大会in石巻にて文化財レスキュー展をブース出展

2016年10月12日

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 2016年10月9日、石巻市のサン・ファン・バウティスタ・パークを会場に復興グルメF-1大会が開催されました。このイベントは、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島三県の各所の仮設商店街が地域特産の食材を使った創作料理を競うもので、13回目の開催となります。
 今回は、東北学院大学博物館と文学部歴史学科の学生らが、継続的に文化財レスキューの支援を行ってきた石巻市鮎川にある、おしかのれん街による企画とあって、復興商店街の会長より牡鹿半島の文化を紹介する展示をしてほしいと依頼され、歴史学科3年生の学生たちがブース出展することになりました。
 内容は、グルメイベントでの展示を意識して、鯨肉の調理法や保存法などの食文化をテーマとした文化財レスキュー企画展「鯨肉食のなんだりかんだり…」。なんだりかんだりとは、仙台弁でなんでもかんでも、あるいは手当たり次第にといった意味の言葉で、鯨肉食についてのいろいろな事例を紹介しようというものです。
 大学生たちは、来場者に鯨肉食について紹介しつつ、鯨肉の思い出はありますか? おたくではどんな調理をしますか? 世代ごとの好みはありますか? 給食では?…と、さまざまな鯨肉食のデータを聞書きし、それをすぐに調査票に概要を記して展示会場に掲示していきました。来場者の多くは、さまざまなエピソードを読みながら、熱心にクジラ料理の思い出について語るすがたが印象的でした。
 復興グルメF-1大会の方は、ほとんどの料理が完売となるほど盛況で、投票によって一位となったのは福島県内の高校生チーム。大学生を含め、若い世代が復興を盛り上げていくことが、地域の活力を生み出すきっかけとなればと思います。

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