文学部歴史学科佐川正敏教授が『2016中国・斉家文化と華夏文明国際論壇(フォーラム)』に出席、発表

2016年10月21日

 10月14~15日に中国社会科学院古代文明研究センター及び甘粛省広河県人民政府などが標記の国際フォーラムを開催しました。中国西北地区の甘粛省は敦煌などのシルクロード関連遺跡で有名です。
 斉家文化は、今から3500~4000年前に甘粛省から青海省に広がっていた初期青銅器文化です。斉家文化は、北京原人化石の最初の発見で有名なスウェーデンのアンダーソンが1924年に広河県の斉家坪遺跡ではじめて発見しました。近年、年代測定技術の精度が高まり、斉家文化は中国文明の初源段階(いわゆる夏王朝)と同時期であることが判明しています。とくに、権力の象徴の玉器が再認識され、中国文明の中心地の1つである中原の龍山、二里頭文化との深い交流を裏付けるものと考えられています。また、中原より古い青銅器鋳造技術が、中国文明の青銅器へ与えた影響も注目されています。
 今回のフォーラムでは、日本、台湾、香港、アメリカの6名を含む50名の研究者が、10件の基調報告と40件のセッション別報告を行いました。その内容は玉器に関するものが主体でした。
 佐川教授は、基調報告の1つとして「東北アジアからみた中国新石器時代の細石刃技術と植刃器の変遷の研究」と題する報告をしました。これは斉家文化の初期青銅器鋳造技術の系統と向上及び中原との交流関係を裏付けるある種盲点を突く内容であったので、高い評価を得ました。
 フォーラムの詳細は、早くも中国社会科学院考古研究所の「中国考古網」で報告されています。

>>「中国考古網」はこちら