東北学院大学

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武漢大学徐少華教授が来学し、歴史学科谷口満教授と共同研究を開始しました。

2016年11月01日

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 武漢大学歴史学院教授の徐少華先生が来学されました。歴史学科谷口満教授が受入研究者となって申請していた日本学術振興会外国人研究者招聘事業に採択され、受入研究機関である本学に滞在することになったものです。12月25日までの57日間、「近三十年楚国歴史地理研究の綜括と検証」という課題で谷口教授と共同研究を行うほか、京都大学・大阪大学・早稲田大学・東京大学などで、資料収集や学術講話を行います。
 徐少華先生は、とくに長江中流域の古代歴史地理研究において数多い研究業績を有する、中国を代表する歴史地理研究者です。先生は早くから、古代長江中流域に展開した楚国の歴史地理研究に従事されてきましたが、先生が提出された楚国都城の位置に関する新しい学説は、近代中国歴史地理学の一つの最高到達点を示すものとして、学界から高い評価を受けています。また、ご自身が第一線の研究者として活躍されるばかりでなく、ながらく武漢大学歴史地理研究所所長の任にあり、多くの若手研究者を育成してこられました。
 先生と交流があり、先生にお世話になった日本の研究者も少なくはありません。そういった方々も、もちろん先生との研究交流に強い意欲をもっています。実り多い研究成果を期待したいと思います。