東北学院大学

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〈記憶風景を縫う〉第6回勉強会のご案内【11月19日(土)開催】

2016年11月08日

震災を縫う。記憶風景を縫う。
東北学院大学 平成28年度学長研究助成金採択事業

 東日本大震災後の被災地では、被災者が手芸や工芸など種々の手仕事に取り組む様子が見られました。仮設住宅などで共同の制作作業として行われる手仕事活動は、孤立しがちな被災者が人とともに活動する場を提供し、被災コミュニティをいきいきとしたものにする重要な役割を果たしてきました。これら手仕事のなかには、喪われた人命や故郷の風景を象徴的に表現したものも見られます。

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 去る10月24日(月)の河北新報夕刊第一面の「河北抄」で紹介された本プロジェクトの活動ですが、この度の第6回勉強会は、陸前高田の被災者たちを中心に、刺繍活動によるグループワークを組織してきた刺繍画家の天野先生をお呼びします。
 これまでの勉強会は主にチリおよびアルピジェラ(*)にスポットをあてていましたが、今回は少し趣の異なる勉強会になりそうです。ぜひご参加ください。

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〈記憶風景を縫う〉第6回勉強会

「日本のチリ人民連帯運動とアルピジェラ」
2016年11月19日(土) 13:00~15:00
※詳細、参加申し込み、及び勉強会の詳細はこちらをご覧ください。
 
◇記憶風景を縫う プロジェクト 次回の勉強会開催予定
第7回 12月17日(土)  15:00-17:00
 
◇展覧会(仙台展、巡回展)
仙台展 2017年5月~6月 2週間の予定
主な展覧会は仙台市内において、2017年5月の開催を予定しています。
 
主催:「記憶風景を縫う」実行委員会
共催:東北学院大学地域共生推進機構、survivart
 
参加申し込みは下記メールから
Email :  arpilleras@survivart.net
 
*アルピジェラ arpilleras : チリの軍政期(1973年~1990年)、貧民地区の女性が中心となって、地区の暮らしの実情や政治抑圧の様子を描いたタペストリーを縫っていったもの。古布や身近な材料を使って作られており、中には行方不明者の衣服を用いてその家族が作った作品もある。アンデスの山々(自然風景)と貧民地区特有の光景(社会風景)を背景に、地区内の助け合いや、軍政下の人権侵害を訴える活動の様子が描かれる。2000年代後半からヨーロッパを中心として展示活動が広がる。紛争や政治暴力を経験した地域では、アルピジェラの手法を通じて辛苦の記憶や社会経験を作品化する活動も活発化している。