東北学院大学

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歌うように奏でられたナチュラルトランペット 時代の音 第2回公演「過ぎ去った響きへの追憶」開催

2016年11月28日

 

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 11月14日、土樋キャンパスのラーハウザー記念東北学院礼拝堂において、レクチャーコンサートシリーズ(全3回)音楽への招待「時代の音」の第2回『過ぎ去った響きへの追憶』が開催されました。
 9月下旬に開催された第1回に引き続き、ナチュラルトランペットの第一人者であるジャン=フランソワ・マドゥフ氏を講師に招き、「“最後の審判”のトランペット~歌うトランペット~(ナチュラルトランペットの声楽的側面)」と題した公演では、カンタータという表現法は小規模なオペラのようで、情熱を表現するのに最も適した形式であること。ナチュラルトランペットは騎兵隊の出発を告げる道具でもあり、戦いに行く貴族階級が所有したことから権力の象徴だったことなど、17世紀後半から18世紀の始めにかけてローマでナチュラルトランペットがどのように使われていたのかを解説と演奏を交えてレクチャーしました。
 曲の演奏は、ジャン=フランソワ・マドゥフ氏に加えて、2013年度シリーズで講師を務めたバロックチェロの鈴木秀美氏。2014年度シリーズで講師を務めたソプラノの鈴木美登里氏と奏者として出演した、バロックヴァイオリンの戸田薫氏。初出演となったバロックヴァイオリンのポール・エレラ氏。そして、チェンバロの本学教養学部今井奈緒子教授の6名での豪華共演が実現しました。
 また、イタリアに滞在した英国人のチャールズ・バーニーが1722年に書いた記事を取り上げ、とあるオペラの公演中にイタリアのカストラート歌手のファリネッリと伴奏のトランペット奏者の間で壮絶な音楽バトルが起こり、消耗しきったトランペット奏者を振り切ってファリネッリが最難関のパートを歌いきったというエピソードを紹介。その音楽バトルの様子をジャン=フランソワ・マドゥフ氏と鈴木美登里氏とで再現されると、礼拝堂に集まった約180名のオーディエンスはソプラノの美しい歌声とナチュラルトランペットの歌うような音色に酔いしれていました。
 楽しく優雅な時間があっという間に過ぎた第2回「時代の音」。シリーズの最後となる第3回は、2017年2月11日(土・祝)に開催されます。詳しくは、こちらをご覧ください。

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