文化財レスキュー関連シンポジウムを本学と上智大学の学生が共同企画

2017年02月28日

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 去る2月19日に上智大学四谷キャンパスで開催された文化財レスキュー・シンポジウム「歴史・文化の脱中央化へ向けて ―歴史・アーカイヴズ・アートの連環―」の関連イベントとして、本学文学部歴史学科の民俗学実習の学生と上智大学史学科学生の企画による学生セッションが行われました。
 2011年の東日本大震災では、本学大学博物館が被災文化財等救援事業(文化財レスキュー事業)に参画し、歴史学科の民俗学分野の学生が応急処置の作業を担いました。上智大学は、2011年からおよそ2年にわたって、この文化財レスキュー活動の作業に対しボランティアとして学生を送り続けてくれました。本学の学生との共同作業は、互いのなかで意義ある経験としてその後の継続的な関係へと結びつきました。
 学生セッションには本学から歴史学科3年生10名が参加、まず東北学院大学から「現在の鮎川と文化財レスキュー活動」と題して今年度の活動の状況と地域との関わりや、現在調査・整理作業を進めている文化財の紹介などを行いました。これをうけて、震災後に本学にボランティアとして繰り返し訪れ、現在は教員・公務員・会社員として活躍している上智大学卒業生が「文化財レスキュー活動を振り返って」を発表、大学生時代の経験から社会人として考え続けていることを述べました。これらを受けて、上智大学学生から「いま、私たちに何ができるのか」、それに続いてパネルディスカッションとなりました。議論のなかでは、地道で身の丈に合った活動と、地域への共感が、復興していく地域への関わりを深める上で重要ではないか、そして本学学生から上智大学学生に対し活動への参加の呼びかけもありました。
 このイベントでは、本学学生によるミニ企画展も開催され、シンポジウム前日にともに作業をした本学・上智大学の学生による交流会も盛り上がり、これからの交流につながる機会となりました。
 午後は、北條勝貴氏(上智大学史学科)企画によるシンポジウムで、加藤幸治(本学文学部歴史学科)、池田敏宏 氏(公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター)、飯田髙誉 氏(インディペンデント・キュレーター)が登壇。パネルディスカッションには上村崇氏(福山平成大学)、佐藤壮広氏(大正大学ほか)、丸井雅子氏(上智大学)らを交え、活発な議論が展開されました。
 文化財レスキュー関連で、他大学の学生と共同企画するイベントは、2014年度は京都大学と、2015年には西南学院大学と実施してきました。こうした研究活動を通じた学生の交流の機会を継続的に持っていきます。

 

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