教養学部人間科学科 櫻井研三教授が、触覚に組み込まれた安全機能を発見しました

2017年04月24日

 このたび、脳が複数の感覚情報を取りまとめる多感覚統合という機能を研究している、本学教養学部人間科学科の櫻井 研三 教授が、カナダのヨーク大学との共同研究により、触覚に組み込まれた「多感覚統合の緊急解除」という安全機能を発見いたしました。 ⇒ 詳細はこちら

 ブランコ型のモーションプラットフォーム装置を利用して心理物理学の実験を行ったところ、身体が動いている時には触覚情報が優位となるばかりでなく、触覚単独の特性通りに実際より早く動いているように感じ、他の感覚情報は生かされないことがわかりました。
 これは、自己運動の情報として触覚の信号が加わると多感覚統合の働きを「緊急解除」する機能が存在することを示しています。この特性を利用した人工的な触覚刺激を使えば、バーチャルリアリティの世界で極めてリアルな自己運動をユーザーが体験できるようになる可能性があります。
 本論文「Tactile flow overrides other cues to self-motion」(和文:触覚流動が自己運動の他の感覚手がかりを無効にする)は、2017年4月21日サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)誌に掲載され、次のURLから閲覧することができます。
   ⇒  www.nature.com/articles/s41598-017-01111-w

 この国際共同研究は日本学術振興会科学研究費補助金(科研費)基盤(B)25285202と,東北大学電気通信研究所共同プロジェクト研究の支援を受けて行われました。

【問い合わせ先】
東北学院大学教養学部人間科学科 教授 櫻井 研三 (さくらい けんぞう)
電話:022-773-3518
Email:sakurai*mail.tohoku-gakuin.ac.jp(*を@に置き換えてください)

【参考URL】
York University Media Relations (Canada)
   ⇒  Researchers discover “safety feature” in our perception of self motion