東北学院大学

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博物館学芸員課程の学生企画「SMMA見験楽学ツアー 向山から読み解く"仙台"」を開催

2017年07月03日

 2017年5月28日、大学博物館と仙台宮城ミュージアムアライアンス(SMMA)の企画による「SMMA見験楽学ツアー 向山から読み解く“仙台”―パノラマ絵葉書でタイムスリップ―」を開催しました。これはSMMA加盟の博物館施設が持ち回りで企画する町歩きイベントで、今回は博物館学芸員資格課程の文学部歴史学科3年生による企画で実施しました。
 内容は、戦前の絵葉書で描かれていた仙台の風景と実際の今の風景を見比べながら読み解き、ワークショップを通しそれを目に見える形にしよう!というもので、当時の仙台の風景写真の定番スポットである向山の愛宕神社からの景観を楽しむ企画です。
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 この企画を行うにあたり、学生は3つのグループに分かれ準備を行いました。運営班はツアー全体のコーディネート役、小道具班はワークショップに使うパネルの作成や旗の作成、冊子班はツアーで使うパンフレット作りや、愛宕神社についての情報収集、絵葉書からわかる当時の建造物についての情報を集めました。
 当日は午後1時に東北学院大学博物館を出発、愛宕神社の境内までには急で長い石段があり参加者・学生ともども息を切らせて登りました。階段を登り終えると、学生から霊屋橋、仙台高等裁判所、東北学院旧宣教師館、東北学院大学本館などの解説があり、それを補う形で参加者の方々から、当時の話や実体験を含め話していただきました。
 

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 東北学院大学博物館に戻ると、絵葉書に描かれた風景と愛宕神社から見た風景とをもとに、参加者ひとり一人の思い出を旗として立てるワークショップを行いました。現在もある建物の名前やない建物の名前、自分が住んでいる家の場所、お気に入りの場所や、中には広瀬川が凍った時にスケートをした思い出や、広瀬川でボートに乗ったこと、魚を釣ったという思い出といった、参加者自身の思い出話を思い思いにデコレーションした旗にして絵葉書の上にたくさん立てることができました。
 このワークショップの成果は、夏ごろまで東北学院大学博物館の展示として飾っています。イベントで来て下さった方々だけでなく、多くの人に思い出を旗として立てて欲しいので、東北学院大学博物館を訪れた際には、旗を立てていただけたら幸いです。
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SMMAホームページ内の活動紹介ページのリンク
https://www.smma.jp/

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