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共生社会経済学科主催 第14回 学生のための講演会 「共感力を磨く」 『重度障害者の自立』開催

2017年07月28日

 東北学院大学経済学部共生社会経済学科では、毎年「共感力を磨く」をテーマに、毎回ゲストによる特別講義を開催しています。7月15日(土)土樋キャンパス8号館5階の押川記念ホールで開催された、第14回 学生のための講演会は、ご自身もウェルドニッヒ・ホフマン病という難病の石地かおる氏をお招きし『重度障害者の自立』と題しての講演が行われました。

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 14時40分 共生社会経済学科、黒坂愛衣准教授の司会でスタート。同学科長の佐藤康仁教授があいさつに立ち、本講座の目的を述べた後、講師の石地氏を紹介しました。石地かおる氏は、神戸市自立生活センター「リングリング」を設立し、事務局長でありピアカウンセラー、そして神経筋疾患ネットワークの運営委員も務めています。

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 1967年、新宮町(現たつの市)に生まれ、1歳半で筋肉を動かす神経に障害がおこるウェルドニッヒ・ホフマン病と診断され、24時間介護が必要ですが、30歳から一人暮らしを始め、現在の職に就いています。
 講演がスタートする前から車椅子で介助者と講演台の前に座っていた石地氏の第一声は力強くホールに響きました。
 「生まれて1年半で発症、その際母は余命宣告を受け、3歳までしか生きられないといわれたそうです」。その後もの心ついてからの介助生活について、周囲には専門家(医師・看護師)しかいない“世界”にあって、自分では何もしてはいけない、考えてもいけない、世界はそういう風になっていると思いながら生きていたことを語りました。小学校入学の際は「うちには入学しないでほしい」と面と向かって言われ、養護学校(学級)にやっと入れたのも母親が介助してくれたからだといいます。
 こうして成人となった石地さんですが、自分のやりたいこと、考えることを放棄しませんでした。やがて30歳のときに、経済的自立、身体的自立を果たし、自己責任・自己決定する「第三の自立」を実現するのです。こうした経験を約70分、よどみなく、わかりやすい言葉で語ってくれました。
 ちょうど一年前に発生した相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」の事件についてふれ、「障害者なんていなくなればいい」と犯行動機を自供した犯人への思いを語りました。また、「出生前診断」、「精神障害と知的障害の違い」、そしてやはり障害者と健常者の間には確かにミゾがあると語る石地さん。
 質疑応答の後、最後に「私は一生かけて社会にアピールし続け、伝えていきます」と力強く講演を締めくくりました。

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自立生活センター「リングリング」
http://www.ringring.bz/