東北学院大学

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第20回文化財レスキュー企画展の開催について

2018年10月22日

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 東北学院大学文学部歴史学科の加藤幸治ゼミナールでは、東日本大震災で被災した地域資料の文化財レスキューをきっかけとして、石巻市牡鹿地区の文化における復興に関わってきました。震災後の2012年から地域のこれからを考える材料となる歴史や文化の資料を紹介する展覧会を開催してきてきました。今回、第20回文化財レスキュー企画展として「クジラお宝珍物館―クジラ工芸と鮎川の近代―」を開催します。
 なお、この展示は東北学院大学博物館を中核館とする「牡鹿半島・思い出広場」実行委員会(平成30年度文化芸術振興費補助金「地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業」)による活動の一環で行うもので、加藤幸治ゼミナールの3年生が主体となって企画したものです。

●企画名:第20回文化財レスキュー企画展
「クジラお宝珍物館―クジラ工芸と鮎川の近代―」

●主催
「牡鹿半島・思い出広場」実行委員会・東北学院大学博物館・石巻市教育委員会

●内容
 石巻市牡鹿地区は、鮎川を中心として近代捕鯨が栄えてきました。その副産物である鯨歯や鯨ヒゲを使った工芸品が鮎川のお土産物として定番となりました。この展示では、鮎川のクジラ工芸の歴史と技術、捕鯨船の乗組員のみやげものなどから、クジラ文化について紹介します。また、世界に目を向けてみると、鯨歯や鯨ヒゲは様々な使われ方がされてきました。世界のクジラ工芸の広がりから、鮎川のクジラ工芸についても考えてみたいと思います。

●展示構成
1.鮎川と日本のクジラ工芸
  鮎川の鯨歯工芸品店、土産物店の工芸品から、鮎川と日本のクジラ工芸について紹介。
2.くじらトレジャー:捕鯨と旅のみやげもの
  牡鹿半島の個人所蔵の旅のみやげものから南氷洋捕鯨について紹介。
3.クジラの思い出と武勇伝
  学生たちによる聞書きデータから、クジラにまつわるくらしのエピソードを紹介。
4.浪漫巡航:世界のクジラ工芸
  国立民族学博物館所蔵の資料を中心に、世界のクジラ工芸を紹介。

●会期と会場、開館時間、休館日等
※石巻市→仙台市と2会場を巡回します。
◎石巻会場
 石巻市指定文化財「旧観慶丸商店」
 平成30年10月31日(水)~11月12日(月)
 午前10時~午後5時 火曜休館
 JR「石巻駅」下車、立町商店街を石ノ森萬画館方面に徒歩10分
◎仙台会場
 東北学院大学博物館
 平成30年11月17日(土)~12月6日(木)
 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)日曜日・祝日休館

●入館料
 入場無料

●イベントの開催
 体験教室「へんてこコラージュ」を作ろう!
 11月3日(祝・土)・4日(日) 10:00~15:00(随時受付)
 会場:石巻市指定文化財「旧観慶丸商店」1階文化交流スペース
 内容:「クジラお宝珍物館」で展示されている、“へんてこ”なお宝を組み合わせて(コラージュ)ラミネートします。B5サイズ、名刺サイズのカードを大学生たちと一緒に作って持ち帰ることができます。