東北学院大学

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第4回スポーツ講演会 佐藤あり紗氏「そして今がある。」開催報告

2018年10月17日

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 TGスポーツOB連合会主催による第4回スポーツ講演会が10月11日(木)午後6時30分より土樋キャンパス8号館5階の押川記念ホールにおいて開催されました。今回は2016年リオ・デ・ジャネイロオリンピックに日本代表として出場した佐藤あり紗氏を招き「そして今がある。」と題しての講演会となりました。
 初めにTGスポーツOB連合会の高橋富士男会長による挨拶、石垣茂光学生部長からの祝辞に続いて、佐藤あり紗氏が登壇しました。

 仙台市出身で古川学園高等学校、東北福祉大学を卒業され、世界のオリンピックで活躍し、現在に至るまでの経歴とさまざまなエピソードがスライド上映を交えながら丁重に語られました。
小学生の時に母親が参加しているママさんバレーに交じって、サーブを入れたらとても褒めてもらったのがうれしくてバレーボールの道を歩むことになったそうです。
 中学校では1年生の時からJOC全国都道府県中学校バレーボール大会の宮城県代表に選出され、3つのチームを掛け持ちして活躍。3年生の時には全国ヤングクラブ交流大会で優勝し、最優秀選手賞を受賞。頭角を現しはじめました。
 憧れの古川学園高等学校に入学してからは毎年のように県代表としてインターハイに出場。寮生活だったために実家には年2回しか帰れなかったことが少し辛かったようです。
 人の役に立ちたいという想いから東北福祉大学に進学。身長の高くない佐藤氏はそれまでのスパイカーからリベロという守備専門のポジションに変更する決断をしました。4年生の時には全日本バレーボール大学選抜男女東西対抗戦に出場しベストリベロ賞を受賞。その後、日立オートモティブシステムズに入社し、日立リヴァーレへ入団しました。
 ここでファンの方がまとめたという映像が流され、さまざまな大会で活躍する佐藤あり紗氏の躍動感あふれる姿が映し出されました。

 その翌年にはバレーボール全日本女子に初選出され、2016年リオ・デ・ジャネイロオリンピックのバレーボール全日本女子代表として出場し、第5位入賞を果たしました。世界の大舞台でもあがることはありませんでしたが、海外選手の高い身長とボールの威力で腕全体があざだらけになったということです。
 V・プレミアムリーグをはじめとする数々の大会で入賞し、個人的にはベストリベロ賞やサーブレシーブ賞を受賞していますが、これまで何度もバレーボールを離れようと思ったそうです。それでも不思議にバレーボールの道に戻され、現在に至っていると話されました。
 膝を怪我したときには練習ができないため、ノートにこれまでお世話になった人の名前をすべて書き込んだといいます。先輩、コーチ、監督、サポーターなど、どれほど人に恵まれ、運に恵まれ、環境に恵まれていたことか。「自分の意志でここまで来たというよりも、導いていただいた」と語り、言葉の端々からその感謝の気持ちがあふれていました。
 その後の質疑応答では、体育会所属の学生たちから質問が飛び交い、オリジナルTシャツ・プレゼントのジャンケン大会では大いに盛り上がりました。閉会の挨拶で大友富雄理事長が締めくくり、講演会後はサインをいただく長蛇の列ができて、その人気ぶりが窺われました。

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