東北学院大学

新着情報

教養学部・下館教授が「第2回インテリジェント・コスモス東北文化奨励賞」を受賞

2020年05月20日

190827-1_1.JPG
 (公財)インテリジェント・コスモス学術振興財団は、東北インテリジェント・コスモス構想に基盤をおき、東北を新しい科学技術と未来文化のための発信の拠点として、我が国の繁栄秩序の構想に寄与することを目的としています。その活動の一環として科学技術の推進を図る事業に加え、東北が生み出した先見性のある文化を体系化して、内外に発信する優れた研究・活動に対し、インテリジェント・コスモス東北文化奨励賞を授与しています。
 このたび、本学教養学部の下館和巳教授主宰の「シェイクスピア・カンパニー」がこの文化奨励賞を受賞しました。5月13日に予定されていた授賞式は、新型コロナウイルス感染症拡大対策のため中止となり、書面による授与式が行われました。
 以下は、下館教授の受賞の言葉です。

第2回インテリジェント・コスモス東北文化奨励賞受賞のことば

 この度は、私たちのささやかな営みに素晴らしい賞をいただきましたこと、大変名誉に有難く存じます。
私たちが1992年から、東北に木造の劇場を建設するヴィジョンを掲げて活動を続けて、今年で28年になります。私は、これまでの舞台製作に関わって参りました55人のメンバーの一人に過ぎません。ですから、今日は、四半世紀にわたって苦楽を共にしてきたシェイクスピア・カンパニーの仲間たちの代表として、この賞を深い喜びと感謝を持って受けたいと思います。
1993年10月。シェイクスピア・カンパニーは、「日本のシェイクスピア百年の上演史を塗り替える画期的な舞台創造」をコンセプトととして、「東北の歴史と風土に根ざし、
東北のことばを生かした西洋古典劇の再生」を始め、2年後の1995年8月を東北シェイクスピアの旗揚げと定めました。演目は『ロミオとジュリエット』。しかし、私たちには、資金がありませんでした。
 その私たちに、「天佑」と言ってもよい手が差し伸べられました。東北学院大学の教養学部長の推薦で応募させていただいていた、東北インテリジェント・コスモス構想から萌芽研究として助成金をいただいたのです。助成金をいただいただけでなく、方々に宣伝していただき、宮城県、更に文化庁をも動かしてくださいました。ですから、インテリジェント・コスモス様の助力がなければ、今、私たちは、こうしてここにいることはなかったと思います。
今、世界が受難の最中の折に、また、お励ましの力をいただきましたことに、深い感慨を覚えております。今、私たちに何ができるのか? を模索しつつ、学問と芸術の力を信じて、力を尽くして参りたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

                    シェイクスピア・カンパニー主宰
                    東北学院大学教授
                    下館和巳

200520-1-1.jpg
第2回インテリジェント・コスモス東北文化奨励賞受賞者名簿


・(公財)インテリジェント・コスモス学術振興財団
第2回インテリジェント・コスモス東北文化奨励賞はこちら