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【英語英文学研究所定例公開講演会】女ことばと翻訳 ―理想の女らしさへの文化内翻訳―

2013年11月07日

女ことばと翻訳
―理想の女らしさへの文化内翻訳―

英語英文学研究所定例公開講演会

 外国語から日本語へ翻訳されたテクストでは、女性登場人物の会話文がとても女らしく訳される傾向があります。これは日本語の特徴によるものです。英文ʻI will speak.ʼからはその話し手がどれだけ女らしいか、または男らしいかを特定することはできませんが、日本語では翻訳者の選ぶ言葉づかいによって「話すわ」「話すの」「話す」「話すよ」「話すぜ」と、話し手の印象が細かく決められるのです。訳された会話文に女ことばが多用されると、同じ登場人物でも原書と翻訳テクストでは印象が違ってしまう場合があります。また、文学作品で女らしさが強調されることは、社会で「女性はこうあるべき」と考えられている信念と関係があるともいえます。
 現在、最も典型的な女ことばが見られるのは翻訳テクストだという指摘があるにも関わらず(中村2010, p. 23)、翻訳テクストと女ことばについての研究はこれまでほとんど行われてきませんでした。そこで、今回の講演では、日本語に訳された文学作品の中で女性登場人物がどういう言葉づかいで描かれているかを実証的に見ていきたいと思います。

■ 日時 : 平成25年12月7日(土)14:40~16:10
■ 会場 : 土樋キャンパス 6号館3階 632教室


       LECTURER                         講 師       

 本学文学部英文学科講師 古川 弘子(ふるかわ ひろこ)
 

○募集人数 100名
○対     象 どなたでも受講できます
○申込方法 直接会場にお越しください
○受 講 料 無料
○主     催 東北学院大学 英語英文学研究所
○問合せ先
 
東北学院大学 研究機関事務課
TEL 022‑264‑6401 FAX 022‑264‑6530