2023年09月27日

　9月21日、土樋キャンパス8号館ホールで「TG Grand Vision 150 第II期中期計画 実行計画中間検証結果報告会」（主催:学校法人東北学院企画委員会）を開催しました。

　東北学院では、2036年の創立150周年を見据えた中長期計画「TG Grand Vision 150」(TGGV150)を策定しています。TGGV150では、本院の建学の精神であるキリスト教人格教育を踏まえ、本院全体で掲げるスクールモットーを「LIFE LIGHT LOVE」に統一し、到達すべき目標をビジョンとして定めています。ビジョンを実現するために法人事務局及び各設置学校が達成すべき将来像を掲げ、期間全体（20年）の中で5年ごと（第I～IV期）に中期計画を策定しています。

　第II期中期計画（～2025年度）は2021年度より推進していますが、今期から数値目標を設定し、達成度を定量的に評価する仕組み（KPIマネジメント）を導入しています。これは、第II期中期計画のゴールを指標（KGI)で評価し、その達成のために各部署などが取り組む実行計画に指標（KPI）を設定することで、PDCAサイクルを「見える化」したものです。

　今年度は第II期中期計画3年目となり、計画の折り返し地点となります。TGGV150を主管する本院企画委員会では、第II期後半に向けて事業を後押しし、TGGV150の最終目標の達成を目指すことを目的とし、委員会の下に教職員の参画によるワーキンググループを設置しました。ワーキンググループでは、本年7月から8月にかけて、TGGV150第II期中期計画のさらなる推進を目的に全実行計画 (2021・2021年度実施分）に関する進捗状況及びKPIマネジメントの有効性について中間検証を行いました。このような教職員による客観的検証は、本院の中期計画において初の試みです。

　今回の報告会では、ワーキンググループによる中間検証の分析結果を報告したほか、今回中間検証を行った実行計画の中から、政策目標・施策の実現に向けて具体的かつ計画的に事業が推進され、東北学院のブランド力向上に大いに寄与する計画12件を「実行計画グッドプラクティス」として紹介。会場ではこの12件のうち3件について、実施主体部署による事例報告を行いました。

　実行計画グッドプラクティス1件目は、科学研究費補助金の新規申請件数及び新規採択件数の増加を目標とした計画（大学：研究支援部研究支援課）です。具体的かつ綿密な計画及び明確な目標が設定されており、科研費への申請・採択に関する当該部署の意識が非常に高いと評価されました。

　2件目は、成績不振学生に対する支援体制の改善を目標とした計画（大学：教育学科）です。教育学科は学科設置認可申請に当たりチューター制度を導入しており、少人数教育に加え、チューター面談の実施によりきめ細やかな学生相談体制を構築しています。また、面談により得られた情報が学科内に共有され、対応策を検討する体制も整備されていることから、PDCAサイクルが有効に運用されており、目標の実質化が図られていると評価されました。

　3件目は、教育課程の再編を目標とした計画（幼稚園）です。柔軟な適応性を持った幼児期から、英語教育や食育を取り入れる知性の育みと、あそびを通じて感性を育て、周囲と協力することにより主体性や協調性を育む計画は、キリスト教の精神に基づく人格教育と同様に、本院幼稚園が創設以来大切にしている「あそびを通じて学ぶ」という方針を具現化するものとなっており、園児の成長過程においても非常に重要な内容です。計画自体も具体的で、積極的に推進していることが評価されました。

　本院では、TGGV150のもと、教職員一人ひとりが本院の理念に基づき教育・研究活動や業務を遂行し、「魅力ある東北学院」像をもって本院のプレゼンスを高め、ステークホルダーの皆様にその成果を還元することで地域・社会の発展に貢献できるよう、今後も教職員一丸となって計画の推進に努めてまいります。

【関連リンク】
・TG Grand Vision 150（東北学院中長期計画）概要
・TG Grand Vision 150（東北学院中長期計画）第II期中期計画（2021～2025 年度）［PDF］

 

【本件に関するお問い合わせ先】
学校法人東北学院 法人事務局庶務部企画課
TEL：022-264-6556
Mail：h-kikaku@mail.tohoku-gakuin.ac.jp