2023年11月02日

　　11月5日に行われる「全日本大学駅伝」に、13大会ぶりに出場する陸上競技部。9月下旬に行われた東北地区予選会の振り返りと本大会への抱負について、同部の北目秀哉監督と駅伝ブロック長の横田優志さん（電気電子工学科3年）、関尚輝さん（経済学科3年）に話を伺いました。

　コーチ時代も含めて8年間指導してきた北目監督は、学生三大駅伝のうち唯一地方大学が出場できる「全日本大学駅伝」への出場を一番の目標に掲げてきたと言い、ここまでの道のりを「とにかく長かったです」と振り返りました。過去にはわずか18秒差で出場を逃すなど惜しい場面も多々ありましたが、ここ数年はライバルの東北大や山形大に実力差を見せつけられることが多かったそうです。そのような中、昨年の総合タイムを10分上回ることを今年の目標に掲げた北目監督。「他大学のタイムに頼るのではなく、自分たちの目標をクリアし自力での出場を目指しました」。

13大会ぶりの出場を「長い道のりでした」と振り返る北目監督

　今年のチームについては「力のある1、2年生が増え、それに伴って3、4年生も力を付けてきました」と分析。その背景として、地元で走りたいと東北学院大学に進学する学生が増えてきたことを挙げました。
　予選会は、16kmと10kmの距離を各大学4人ずつが走り、8人の合計タイムで争われました。北目監督は、コロナ明けの選手が多く実力を十分に発揮できなかった昨年の反省を踏まえ、今夏の猛暑を考慮し疲労をためないことを心がけたそうです。そのような指導と序盤でリードするという作戦が奏功し、予選会本番の総合タイムは昨年からおよそ13分縮めて目標を大きくクリアしました。

予選会で力走する選手たち

　横田さんは、同部の長距離ブロックのリーダーを務めるチームのまとめ役。毎回の練習では全員とコミュニケーションを取ることを心がけ、監督が不在の平日練習では足の疲れ具合などメンバーの体調に気を配っていたそうです。残念ながら予選会に出場することはできませんでしたが、当日は裏方としてサポート。「前半の16kmで約5分の貯金をつくることができ、その勢いで後半の10kmもいけるのでは」と手ごたえがあったそうですが、後半走る選手の緊張を感じ「なるべく気持ちをほぐしてあげようと、レース前だけでなく途中でも声をかけていました」と、普段から個々の選手とコミュニケーションを取っていた横田さんだからこそできるサポートでチームに貢献しました。本大会に向けては「予選会前の反省を踏まえて、基礎トレーニングを積み重ねてしっかりと仕上げ、走れるようにしたいです」と意気込みを見せます。

チームリーダーとして予選突破に貢献した横田さん

　16kmの部に出場して予選突破に貢献した関さんは、地方の大学で全日本大学駅伝への出場を目指して本学に進学してきました。メンバーが少なく予選出場がやっとだった1年目、コロナに感染し選手の出場がままならなかった2年目を経て、今年はようやく戦力が揃ったそうです。「１、2年生の実力が高くて上級生としてはプレッシャーに感じる部分もありましたが、長い距離を走りこんで自分を追い込みました」。予選会では途中向かい風が強く体力を奪われた場面でも、夏場のハードな練習が実った攻めの走りで、自身が設定した目標タイムを上回ることができました。横田さんによるとレース中は沿道で応援する人に手を振る余裕もあったという関さんですが、本人いわく「苦しい時に応援で力をもらえたので、楽しんで走れました」。寒い時期に膝を怪我しがちだという関さんは、11月初旬の本大会に向けて体のケアを課題に挙げつつ「とにかく楽しむこと。そして、チームのために1秒でも早く走りたいです」と抱負を話してくれました。

本大会に向け笑顔で抱負を話す関さん

　北目監督は最後に、本大会での目標を「20位以内」としました。本学のOBで自身も１、4年時に全日本大学駅伝に出場したという北目監督は、自らの経験を重ね「トップレベルの大学と競う場に立つことでしか得られないものがあります」と話し、今回の出場が個々の選手はじめ陸上競技部にとっても大きな礎となることに期待を寄せます。また「さまざまなサポートに対する感謝の気持ちをもって大会に臨みたいと思います」とコメントしました。

大会当日に五橋キャンパスでパブリックビューイングを開催

　「全日本大学駅伝」が開催される11月5日、大会の放送に合わせて五橋キャンパス・未来の扉センターでパブリックビューイングを開催します。参加は無料で来場者には本学オリジナルグッズのプレゼントもあります。13大会ぶりに出場する陸上競技部への熱い応援をよろしくお願いします。

【関連リンク】
　全日本大学駅伝のパブリックビューイングを開催します（11/5）