東北学院大学

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【データサイエンス学科】静岡視覚特別支援学校の児童にプログラミングの授業を行いました

2024年03月05日

 2月15日と19日、本学データサイエンス学科の松本章代教授と菅原研教授が、静岡視覚特別支援学校の児童6名(小学部1・3・6年生)を対象に、プログラミングの出張授業を行いました。

 プログラミング教育は、2020年度から小学校に加え特別支援学校でも必修化されていますが、既存のプログラミング環境のほとんどが視覚に大きく依存するものであるため、全盲の子供たちにとっては扱いにくいのが実情。さらに全盲の子ども向けのプログラミング教育は事例報告が少なく、情報共有する仕組みもありません。

 松本研究室と菅原研究室では、全盲の子どもたちでもプログラミングができるシステムと教材を独自に開発し、例年、宮城県立視覚支援学校で授業支援を行っています。松本教授らが開発した教材は、QRコードを貼ったブロックを使いプログラムを作成し、micro:bit(マイクロビット)という小型コンピュータを制御する仕組みを利用しています。 

 低学年の児童は「ド・ミ・ソなどの音階を鳴らす」や「ボタンを押すと太鼓や鈴の音が決まった回数だけ鳴る」といった、楽器の音や順番、回数など自分で決めた動きをコンピューターに指示するプログラムづくりに挑戦しました。

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 高学年の児童はモーターカーを使って、どういう操作をしたときにどのように車を動かしたいかを児童自身が考え、「磁石を近づけたら前進」や「コントローラを右に傾けたら右折する、左に傾けたら左折する」「前方に障害物がある場合一時停止してバックする」などのプログラムを作成しました。

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 松本研究室、菅原研究室では、今後も引き続き視覚支援学校へのプログラミング教育をサポートしていく予定です。