東北学院大学

新着情報

【経済学科】松前ゼミの学生が、みずほ学術振興財団「第65回懸賞論文」学生の部で入選

2024年04月18日

 松前ゼミに所属する、経済学科3年の梶川隼和さん(執筆当時2年)と今年度から東北大学経済学部3年次に編入した邊見直輝さん(執筆当時本学2年)の共同論文(応募論題:日本経済の長期低迷と人的資本投資)が、公益財団法人みずほ学術振興財団「第65回懸賞論文」経済・学生の部で3等に入選しました。

 この論文では「失われた30年」と呼ばれる長期低迷の要因として、我が国の過少な人的資本投資に着目しました。我が国は、科学や語学といった「認知能力」と呼ばれる人的資本の水準は世界でトップクラスである一方、リーダーシップ・積極性・自己研鑽意識といった「非認知能力」と呼ばれる人的資本の水準はワーストクラスとなっています。そこで本研究では、Mankiw et al. (1992) の人的資本に基づく経済成長モデルを拡張し、2000年以降のクロスカントリーデータを用いて、「非認知能力」の蓄積が先進諸国の長期的な所得水準に及ぼす影響を推定しました。その結果、「非認知能力」の蓄積は長期的な豊かさに大きく貢献しており、他国との相対で「非認知能力」を育む人的資本投資が過少であったことが、我が国の長期低迷の要因であった可能性が示されました。

【関連リンク】みずほ学術振興財団