東北学院大学

教育総合研究所

概要

「東北学院大学教育総合研究所」は、2023年4月のキャンパス移転、学部再編等に伴う研究所再編によって、「東北学院大学教育研究所」を改組・拡充して成立した研究所である。

「東北学院大学教育研究所」は1998年4月に設置された組織であり、それまで30数年の歴史を持つ本学の「教育研究所」と「一般教育研究所」を統合して、大学内外の変化に対応すべくその機能を強化したものであった。その主たる事業内容は内外の高等教育ならびに本学の教育の諸問題に関する調査研究、本学教育の改善に関する提言、高等教育に関する情報提供、これら教育研究に必要な資料の収集・整理・保存などにある。また、本研究所は「大学教育学会」の機関会員であり、さらに「東北・北海道地区一般教育研究会」の会員校などにもなっていて、毎年数名の研究所所員が学会・研究会に参加している。さらに、1998年の「東北学院大学教育研究所」開設以来、毎年『東北学院大学教育研究所報告集』を刊行し、学内で配布するとともに、全国の大学の同様の研究所やセンターに送付し、情報交換を行っている。

これまでの研究成果は具体的には『東北学院大学教育研究所報告集』に掲載されている。例えば、本学学生の定期試験を対象として分析した「成績分析からみた大学教育の研究」(『報告集』第1~5集)、退学者の動向を調査した「意欲があって大学を去る者、意欲を失って辞める者-二つの不幸な退学理由へのプール代数的アプローチ」(『報告集』第5集)、本学FD推進委員会と連携して教員対象に実施した「大学教育への取り組みに関するアンケート調査」(『報告集』第7集)、AO入試入学者の入学後の成績の追跡調査報告(『報告集』第8~10集)、教養教育カリキュラム改訂の検討(『報告集』第15集)等々、他にも数多くの報告がみられている。

これらの研究所の諸活動は原則として「東北学院大学教育総合研究所」にも引き継がれている。なお、2023年度の改組によってそれまで研究所所員が各学部学科から選出されていたものが、各教員の申し出にもとづいて所員となり、研究所の活動に参加することと変更された。また、この間の学部再編等から、従来の高等教育にとどまらず、学校教育・社会教育部門も研究所の活動領域として追加されることになった。このような改組・拡充を通じて今後の研究所の研究領域の拡大とその成果の情報発信力の強化が期待されている。