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東北学院大学地域共生推進機構主催「第2回東北域学シンポジウム 海岸と人間:防潮堤を考える市民フォーラム」開催

2014年03月24日

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 3月15日、「第2回東北域学シンポジウム 海岸と人間−防潮堤を考える市民フォーラム」が土樋キャンパスにおいて開催されました。
 開会に先立って佐々木俊三総務担当副学長兼地域共生推進機構長は「本日はこの防潮堤という問題を巡りながら、この問題の解決を模索すると同時に、どういうことを私たちに考えさせようとしているのか、豊かな議論の成果がこの場で実現することを願っています」とあいさつ。
 いよいよ始まったフォーラムでは、案内人を務めた松島宏佑一般社団法人ふらっとーほく代表理事のもと、ひとつのテーブルに参加者5~6名がグループを形成し、参加者全員が対話を行うワークショップスタイルで進行。第1部では「防潮堤で何が起きているのか」「なぜ起きているのか」をテーマに、各テーブルで15分間の意見交換を行いました。

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 続いて行われた基調報告では2名の講師を招き、ランドスケープデザイナーでもある廣瀬俊介東北芸術工科大学大学院准教授が「津波被災地の復興と風土の形成」というテーマから、「それぞれの地域の自然環境がどうなっているのかなどを考えることが大切だ」と語り、国土交通省の海岸管理のあり方検討委員会委員である清野聡子九州大学准教授が「地域がいきていくための海岸管理」というテーマから、「東北の地域で実行されてきた、人が自然を守れば自然も人を守ってくれるという考えを活かして復興していただきたい」と語りました。
 第2部ではグループメンバーを入れ替え、第1部と同様のテーマで対話した後、挙手によって自分の考えを発言し、その発言に対して挙手で答えていくという参加者同士によるユニークなトークタイムが設けられ、「私は防潮堤はいらないと思っています」「津波がどういうものなのかを、造ろうとしている人たちが理解していないのではないか」など、様々な考えの発言がありました。
 宮城県内はもとより他県からも多数の方々が集まった第2回東北域学シンポジウム。防潮堤を巡る様々な問題に対して「積極的な意見交換を取り交わしたことで、参加する前には考えもしなかったことや理解できていなかったことに、少しでも気がつけるお手伝いができたのなら嬉しいですね」と、松島氏は感想を述べました。

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