【東北学院大学中央図書館特別展】山川ダンテ稀覯本・山川書簡展示(11/4~11/30)

2015年11月10日

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 11月14日(土)に開催されるダンテ生誕750年『ダンテと山川丙三郎』寄贈セレモニーに合わせ、東北学院大学中央図書館に収蔵されているダンテ関連の世界的に珍しい初版本、原書や関連書籍を公開いたします。
 また、日本で初めてダンテの「神曲」を翻訳した山川丙三郎(本学教員)とダンテ研究者大賀壽吉の往復書簡も展示。知られざる山川の素顔と山川の死後謎に包まれていた翻訳への苦難の道程が明らかとなる資料です。
 普段は貴重書室に保管されている、大変貴重な資料群です。この機会にぜひご覧ください。

【展示期間】

2015年11月4日(水)~11月30日(月)

【会  場】

東北学院大学中央図書館(土樋キャンパス)1階ロビー
 〒980-8511 宮城県仙台市青葉区土樋一丁目3-1
 TEL 022-264-6491

【展示内容】

稀覯本展示:11月4日(水)~14日(土)
稀覯本・山川書簡展示:11月17日(火)~30日(月)

【展示時間】

9:00-17:00
 

~展示資料より一部をご紹介します~

1. ダンテ「神曲 彩飾写本復刻版」

151110-1_01.jpg 原典となった彩飾写本は、ダンテの死後16年後につくられたものでダンテ作品の最古の写本の一つです。本書はミラノの出版社「Ulrico Hoepli社」より1921年に復刻されました。14世紀当時に出版された原典の子牛皮による装丁を忠実に模倣しています。350部の限定出版。

 

 

2. ダンテ「神曲」サンソヴィーノ版初版

151110-1_02.jpg ダンテの代表作『神曲』のサンソヴィーノ版の初版。ダンテの肖像画が初めて掲載されたものです。書中には96点もの木版挿絵があり、そのうち3点はフルページになっています。装丁には子牛皮が使用されており、1564年刊行当時のままの状態で残っています。
 イタリア・ルネッサンスにおける重要人物であり、ミケランジェロの創作にも大きな影響を与えた人文学者クリストフォロ・ランディーノとアレサンドロ・ヴェルテロの注釈付き。

3. ダンテ「神曲銅版画集」銅版画114枚

151110-1_03.jpg 1757-1758年にかけてイタリアの老舗出版社であるザッタ社(Zatta)から全5巻本にて刊行されたダンテ全集に使われた銅版画挿絵を、同じ銅版で別刷りにした大変珍しいものです。この一連の銅版画はダンテの挿絵の中で最も美しい部類のものいわれており、原画をデザインした画家には F. Fontebasso, G. Zompini, P.A. Novelli, M.A. Schiavoni, G. Ticiani などがおり、彫版師には F. Mannini, G. Giampiccolo, J. Leonardis そして B. Crivelli などがいます。いずれも18世紀当時のイタリア美術界において大きな功績を残した人物です。

4. ダンテ「新生」1921年刊

151110-1_04.jpg ダンテ(1265-1321)の死後600年の1921年に出版された「新生」です。イタリアのダンテ学者であるミッチェレ・バービ博士(Michele Barbi, 1867-1941)が1907年に出版した「新生」のテキストを元に、彩色画家としてに定評のあるネストレ・レオーニ(Nestore Leoni, 1862-1947)による扉絵と各ページの装飾、トレッカーニ百科事典の挿絵をてがけた事でも知られる著名な画家ヴィットリオ・グラーシ(Vittorio Grassi, 1878-1958)による40枚の挿絵で構成された美しい本です。本文のカリグラフィー(文字の装飾)はEnrico Brignoliによるものです。

5. ダリ画/ダンテ「神曲」/「地獄篇」「煉獄編」「天国編」

151110-1_05.jpg サルバトール・ダリ(Salvador Dalí, 1904-1989)はスペイン出身、シュールレアリズムにおける20世紀最大の画家のひとりとして全世界の美術に影響を及ぼしました。
 「ダリは1950年、イタリア政府の依頼を受けて『神曲』をテーマとした水彩画を描き始めた。ダンテの生誕700年にあたる1965年に予定されていた記念出版のためのものだった。(中略)イタリア政府によるこの計画は実現せず、それに代わってパリの出版社が出版したのがこの作品集である。多色刷りの木口木版という技法でダリの水彩画を再現した豪華なこの版画集は、全部で100点からなる。」(町田市立国際版画美術館「ダンテ『神曲』の旅」展示目録 p.248, 2004)本セットは本文中に100枚の木版画、フォルダーに入った同じ木版画のセット100枚、全版画の中の6枚の刷り工程が付いています。ダリ48歳の時に製作されました。

6. ドレ画/ダンテ「神曲」全2巻

151110-1_06.jpg ポール・ギュスターブ・ドレ(Paul Gustave Dorê, 1832-188)はフランス、アルザス地方出身の芸術家です。13歳でリトグラフ(石版画)を手掛け、15歳の頃より早熟の天才画家として頭角をあらわし、画家、版画家、イラストレーター、彫刻家として活躍しました。ラブレー、ミルトン、ダンテ、バルザック、バイロンといった著名な作家による作品に挿絵を提供し、聖書等も手掛けました。
 本書は、ドレによる135枚の挿絵入り(地獄篇75、 煉獄編42、天国編18枚)で、豪華装丁のフォリオ版2巻本です。ドレの代表作のひとつと言われております。

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