東北学院大学

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経済学部

学部長あいさつ

経済学部長 前田 修也

経済学部長 前田 修也

アメリカの金融危機を震源地とする未曾有の経済危機に見舞われ、激動する世界経済を目の前にして、狼狽することなく冷静に経済社会の行く末を考えることのできる「冷静な頭脳と暖かい心(cool head but warm heart)」を持った人間を育てることが、経済学部の基本的な教育方針です。

100年に一度といわれる経済危機の時代、こんな時代であればこそ経済学を学ぶ意義が大きくなっています。経済学は社会を科学する学問です。そのためには社会のこと、つまり、「いま」世の中で起こっていることをよく知らなければなりません。そこで得られた事実を積み重ね、自分の頭で考えることを通じて世の中の仕組みや社会の動向をよく知ることができるようになるでしょう。そこから自分たちが生きる経済社会をいかに構想するか考えることができます。

「あるところにとても貧乏な男がいました。男が貧乏だったのは、世の中のことを何も知らなかったからです。世の中の仕組みや、基本的な考え方を何も知らない人は、常にだまされて生きなければならないので、幸福になるのがとても難しいのです。」(村上龍『おじいさんは山へ金儲けに』NHK出版)。

そうした意味で、まず、きちんと事実を知ることが重要です。また、私たちは「いま」だけを生きているわけではありません。過去からの歴史の積み重ねの上に私たちは生きています。したがって、これまでの歴史をよく知ることが重要です。そしてそれらを全体的に理解するために様々な理論を学ぶことも大切になってきます。その上で、政策や制度構築などの諸施策が構想されることになるはずです。

さらに、現実の社会は多様な構成要素によって成り立っています。多様性を認めることによって社会が構築されていると言えるでしょう。そうした意味で、様々なことを学ぶ中で多様なものの見方を修得することは、これからの社会を生きていく上でとても大切なことであると言えます。

多様なものの見方を身に付けるということは、自己を相対化するということでもあります。一方で確固たる自己を確立させながら他方で自己を相対化できる、これこそが大学において皆さんが学ぶべきことであると言えるでしょう。そのためには、皆さんの学ぶ姿勢も問われることになります。社会において生起している様々な問題に常に興味を持ち、経済学のスキルを学びながら、諸問題を理解しようと主体的に行動することが大切です。

経済学科においても共生社会経済学科においても、皆さんの学ぶ意欲に応えることができる豊富なカリキュラムを用意しています。また、経済学部所属の経験豊富な先生方が、皆さんの学びの道案内を懇切・丁寧に行っています。学生時代は、自己の将来を形成する重要なときです。実り豊かな学生生活となるように、十分な履修計画を立て、自ら主体的に学ぶ姿勢を持って、積極的に取り組んでもらいたいと思います。