東北学院大学

新着情報

大災害をどのように克服していくか 世界の先進的な事例報告とこれからの地域の取り組みを考える PartⅡ

2012年02月14日

文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

第2回フォーラム「仙台湾/海岸エコトーン※の復興を考える」 サテライト会議開催

120214-4-1.jpg
午後1時の開場前にすでに多くの学生と市民が受付

 前日に引き続いて、翌21日には、第2回フォーラム「仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」が開かれました。
 会場の押川記念ホールには多くの学生の他、NPOや環境団体、市民が参集しました。
 震災後、本学研究グループに東京情報大学、(株)宮城環境保全研究所のスタッフが連携して、仙台市南蒲生周辺でモニタリング調査を実施。そこで観察された生き物の損傷と再生の様子を特有の多彩な土地環境(立地)の実態とともに紹介し、今後どのような復興支援・再生に繋げていくか、取り組みの実現のアイデアや課題を共有する目的で開催されました。「話題提供」として、8つの事例が発表されました。

120214-4-2.jpg
海岸エコトーンの解説をする平吹教授

 調査・観察の視点は、地形変化、植生に対する巨大津波の影響、海岸林の現状と破壊と襲来波高の関係、昆虫や鳥類への影響など多岐にわたり、海岸域再生をめざす多様な事例と切り口が紹介されました。
 会場からも各分野への様々な意見やアイデア、提案があがるなど、活発な交流も行われ、総合司会を務めた東京情報大学の富田瑞樹教授が、「これまでと違う観点で、厳しい環境からの再生を期待する」とフォーラムを締めくくりました。

120214-4-3.jpg
2日目の「サテライト会議」もほぼ満席の盛況

※海岸エコトーン

巨大津波に襲われた仙台湾岸の砂丘海岸域は、海と陸、河川が出会う特殊で多様な土地環境が混在する境界領域=海岸エコトーンとして、それまでも本学教養部の教官・学生らによって、植物や鳥類、昆虫類などの多様な生態系要素の観察が行われてきた。

PartⅠの記事はこちら

当日のプログラムはこちら