文学部

学科長あいさつ

歴史学科長
楠 義彦

今、世界が大きく変わろうとしています。目の前に起こりつつある現状を、あたかも第1次世界大戦以前の時代に戻ったようだと表現する研究者もいます。このような状況の中、現代社会を読み解く方法として歴史学が注目を集めています。今日、歴史を学ぶということは、単に過去を知るだけではなく、現代を考えるための重要な方法の1つともなっているのです。

本学の歴史学科は、このような時代のニーズを踏まえ、広い歴史知識と歴史的な考え方を身につけ、現代社会をグローバルかつ歴史的に理解するとともに、地域の問題を広い視野から考える能力を養うという目的の下、日本史、アジア史、ヨーロッパ史、考古学、民俗学の5分野で構成されています。後で紹介する効果的なカリキュラムのほか、各分野・時代ごとに、それぞれ第一線で活躍する教員を配置するなど、全国の歴史学科の中でも、きわめて充実した素晴らしい環境が用意されています。

2015年度からスタートした新カリキュラムでは、1年次には各分野の概説を、2年次では歴史学の面白さを知るテーマ史のほか、研究の基礎的作業を経験する古文書学や講読、実習科目がはじまります。3年次以降では、学問的課題を具体的な研究成果から知る「諸問題」といった科目も準備され、これらの科目を履修しつつ、自らの関心に合ったゼミを選び、教員からの指導や学生同士の議論の中で卒業論文を作成し、上記の目的を達成できるようにしています。

このほか、教職、学芸員、図書館司書等の資格が取得できる科目も配置し、専門性を活かした職業に就く支援も準備され、より深く専門的に学びたい人には、大学院文学研究科アジア文化史専攻・ヨーロッパ文化史専攻への進学という選択肢も用意しています。

ところで、歴史学科では就職活動で苦労すると思ってはいませんか。しかし、教養教育科目等も含め、歴史学科の教育によって得られた社会を見る目、それを考え伝える力、問題解決能力は、社会的にも高く評価されています。実際に、専門的知識を活かした学芸員や教員、公務員を多数輩出するだけでなく、一般企業を見ても、地元の東北地方はもちろん、全国的にも知られた企業へ就職する学生が多いことは、指摘しておきたいと思います。

このような素晴らしい環境の中で、私たちとともに現代社会においてますますニーズが高まっている歴史学を本格的に学んでみませんか。みなさんが、歴史学科の扉を開いてくれることを楽しみにしています。