東北学院大学

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教養学部

学部長あいさつ

教養学部長 水谷 修

教養学部長 水谷 修

平成元年に東北学院大学の5番目の学部として発足した教養学部も、今年で28年目を迎えました。卒業生はすでに7000人を超え、最初に送り出した卒業生は40代半ばとなり、家庭・職場・地域でそれぞれ一定の役割を担って活躍しています。その基盤となっているのが、学部の理念である「人間生活の抱える種々の問題に対処する『新しいタイプの教養人』」としての資質です。私たちは、これからも、現代社会で活躍する「教養人」が育つ学部であり続けたいと考えています。

高校生のみなさんへ ~教養学部の特色と学ぶ面白さ~

このページを開いてくれてありがとうございます。

「教養人」という言葉を聞いて、現実世界の問題とやや距離を置きながら、古今東西のさまざまな知識を身につけている大人という、少し時代がかったイメージを抱くかもしれません。しかし、現代社会で求められる教養人というのは、むしろ現実世界の諸問題と向き合い、問題を解決に導くための論理や多様な視点、方法論、そしてそれらの基礎となる知識を身に付けた人のことを指すのではないでしょうか。さらには、問題の解決にあたって他者と協働する意欲と態度を備えていることも、現代の教養人に必要な資質として挙げられるでしょう。現代の教養人をこのように捉えると、教養学部は、いわゆる実学とは異なる学びを通して、現代社会で活躍する人間を育てる学部と言えます。

このような現代の教養人を社会に送り出すために、教養学部を構成する人間科学科、言語文化学科、情報科学科、地域構想学科の4つの学科は、それぞれ特色あるカリキュラムを設けていますが、その一方で、各学科に共通する特色も備えています。それは、学問の学際性・総合性と少人数教育です。

学科課程表をみる(各学科→カリキュラム→学科課程表の順にクリック)とわかるように、各学科には数多くの科目が配置され、しかも、学科の垣根を低くしていることから、他学科の科目も履修することが可能です。学生は、多様な科目の中から4年間に60科目余りを選択し、授業を通してさまざまな学問を学び、その成果として多様な知識を身に付けることができます。しかし、教養学部での学習は、そのような「知識の所有者」になることを目指して行われるわけではありません。そのようなことを意図した学習では、学ぶことの面白さを味わうこともできません。それよりも、さまざまな学問を通して現実世界の問題と向き合い、また自分自身とも向き合って問題を解決に導くための論理や多様な視点を身に付けることに、学習の主眼が置かれます。

学生は、自分自身の興味関心に応じて選択した科目の授業を受けている中で、当初意識していなかった科目間のつながりを発見することがあります。一つの問題に、異なる学問が関連しあい、複数の視点から捉えることができることに自ら気づいたときに、教養学部で学ぶ面白さを実感します。また、このことを一つの科目で体験することもできます。学部の特徴的な科目の一つである「現代社会の諸問題」では、テーマが設定され、学問分野の異なる複数の教員が授業を担当してテーマに迫ります。この授業を通して、学生は、一つの問題に対するアプローチの仕方が多様で、問題の解決の方法も一つでないことを理解します。ちなみに、この5年間に取り上げられたテーマは「グローバル社会を生きる」、「『恋愛』を学問する」、「成長すること、大人になること」、「『近代』の夢とその終わり」、「現代社会におけるロボットの可能性と諸問題についての考察」などです。テーマを見ただけでワクワクするのは、私だけでしょうか。

さらに、4年間の学習の集大成として位置付けられている総合研究いわゆる卒業論文も、そのような意図で開講されている必修科目です。この授業では、学生が自ら課題を設定してデータを収集・分析し論文にまとめるわけですが、このプロセスで、4年間の学習の成果を最大限に活用し総合することが求められます。教員は、チームを作って論文の作成を支援します。それぞれの専門分野を背景に、課題に迫るための視点や方法についてのヒントが提供され、そのなかから自分にあったものを組み合わせて総合的に課題に迫り、論文に仕上げるのが総合研究です。

一方、各学科では、各種の実験や実習、演習科目が用意されており、それらを通してデータの収集と分析のさまざまな技法が身に付けられるとともに、論理的な思考力や文章力が鍛えられます。また、学生同士での作業を通して、協働して問題解決にあたる態度が養われます。これらの授業や総合研究を通して獲得する「自分なりの問題解決の方法論」は、一生涯にわたり家庭、職場、地域でのさまざまな生活場面で生起する現実の諸問題に対処して、よりよく生きるために必要なことを学ぶ力になります。

また、これらの授業が少人数で行われること、さらに授業以外の場面でも、チューター制度などの学生と教員、学生と学生の距離を縮めるための工夫が凝らされていることも、教養学部の大きな特徴です。このような顔の見える少人数の関係の中での学びも、教養学部で学ぶことの面白さにつながっています。

教養学部で、学びを通じて「面白くてためになる」4年間を過ごしませんか。