東北学院大学

経営学部経営学科

FAQ

経営学とはどのような学問ですか?
経営学は、その名の通り「「経営」現象の科学的解明が第一義的目的」(上林, 2017 p.66)となる学問です。ここでいう「経営」とは「組織及び人々の間の調整を通じて、目的を追求していく」(Wilkinson et al. 2017p.1)ことを意味します。つまり、経営学とは企業をはじめとした様々な組織を対象とし、その目的達成の方法や組織内の人々の調整プロセスなどを明らかとすることを目的とした学問といえます。

参考文献

  • 上林憲雄 (2017) 「社会科学としての経営学とその危機」『商学論究』64(2), 63-78.
  • Wilkinson, A., Armstrong, S. J., & Lounsbury, M. (2017). Introduction and theoretical overview. Wilkinson, A., Armstrong, S. J., & Lounsbury, M. (Eds.), The Oxford Handbook of Management. (pp.1-16). Oxford: Oxford University Press.
経営学の特徴はどのようなものですか?
経営学の特徴として、学際性が挙げられます(加護野, 2012)。経営と一言で言っても、「社員のやる気はどのように上がるのか」、「ある企業が他の企業よりも高い利益をあげるのはなぜか」、といったテーマは様々な要因が複雑に絡み合っており、そのメカニズムの解明は容易ではありません。経営学では、このような複雑な現象に対して、多角的な視点で分析を進めます。例えば、経済学・歴史学・心理学・社会学など様々な学問領域で培われてきた知見を活用します。また、経営学は、企業を主たる対象として分析を進めていることから、社会から実用性・実践性が特に期待されている学問でもあります(小松, 2016)。この点も特徴として挙げることができるでしょう。

参考文献

  • 加護野忠男(2012)「経営学の全体像」加護野忠男・吉村典久編著(2012)『一からの経営学 第2版』pp.25-44. 碩学社 /中央経済社.
  • 小松章(2016)『経営学 第3版』新世社.
東北学院大学経営学部の特長はどのような点にありますか?
東北学院大学経営学部は20名を超える教員から構成されています。その中には、経済学理論を基にして定量的な分析をする教員から企業の歴史の研究をしている教員まで多様な人材が存在しています。これは経営学の学際性という特徴(加護野, 2012)とも適合しており、東北学院大学経営学部の特長の1つといえるでしょう。
また、東北学院大学経営学部においては、小松(2016)でも触れられている経営学理論の実用・実践を重視しています。例えば、地方自治体と協力して、地域観光の戦略を分析・研究したり、経営学を実践的に学修するための講義や実務家をお呼びして実施する講義などを設置したりしています。この部分は東北学院大学経営学部の独自な取り組みといえるでしょう。

参考文献

  • 加護野忠男(2012)「経営学の全体像」加護野忠男・吉村典久編著(2012)『一からの経営学 第2版』pp.25-44. 碩学社 /中央経済社.
  • 小松章(2016)『経営学 第3版』新世社
どのような人が向いていますか?
上記の質問に対する回答(加護野,2012; 上林, 2017;小松, 2016;Wilkinson et al., 2017を基に回答)に基づけば、企業などの経営に関心がある方、様々な学問領域に触れてみたい方、大学での学びを将来できる限り活かしてみたいという方に、おすすめの学問といえます。

参考文献

  • 加護野忠男(2012)「経営学の全体像」加護野忠男・吉村典久編著(2012)『一からの経営学 第2版』pp.25-44. 碩学社 /中央経済社.
  • 上林憲雄 (2017) 「社会科学としての経営学とその危機」『商学論究』64(2), 63-78.
  • 小松章(2016)『経営学 第3版』新世社.
  • Wilkinson, A., Armstrong, S. J., & Lounsbury, M. (2017). Introduction and theoretical overview. Wilkinson, A., Armstrong, S. J., & Lounsbury, M. (Eds.), The Oxford Handbook of Management. (pp.1-16). Oxford: Oxford University Press.
AO入試の評価のポイントについて教えてください。
本学の受験ガイドおよび募集要項に記載されている「AO入試の重要評価点」をご覧ください。
ノートパソコンを購入した方がよいと聞きましたが本当ですか。
本当です。ビジネスに関する基本スキルを習得する上で、パソコンは欠かすことのできない道具です。本学部でも、インターネットを使った情報収集、エクセルによるデータ分析、ワードによるレポート作成、パワーポイントによるプレゼンテーションなど、ほとんどの授業でパソコンが必要になると言っても良いでしょう。このため経営学部に入学される方には、持ち運びに便利なノートパソコンの購入を強くお勧めしています。
ただしノートパソコンを学校で使う授業ばかりではありませんので、家にデスクトップのパソコンがあれば、ノートパソコンを購入しなくてもよい場合もあります。もしノートパソコンを購入するかしないかで迷っているのであれば、入学後に履修する授業の担当者と相談してみてください。
経営学科の関連施設には,どのようなものがありますか。
経済資料室、経営研究所、東北産業経済研究所、社会福祉研究所などがあります。これらの諸施設で閲覧できる資料は多数あります。また、土樋キャンパスにある経営学部教育研究支援室(開室曜日:平日)と商品学実習室(開室曜日:月曜~水曜)は、グループ学習などに活用できます。泉キャンパスには、会計経理OA実習室(開室曜日:平日)があります。この部屋には、簿記学習を進めるための備品が充実しています。たとえば、日商簿記検定向けの最新の教科書や過去問題を取りそろえています。また、電卓の他、DVD教材を視聴するためのノートPCとヘッドホンも貸し出しています。
資格取得の支援体制はありますか。
日商簿記検定とフィナンシャル・プランナーの支援体制が極めて充実しています。
日商簿記検定については、授業で3級と2級の内容を扱っています。また、日商簿記検定1級の内容を一部扱う授業もあります。さらに、日商簿記検定2級は近年難易度が上がっているため、授業とは別に直前対策講座を実施しています。
フィナンシャル・プランナーについては、授業で3級と2級向けの対策を行っています。
学部の勉強を終えてから、さらに勉強したい場合はどうしたらよいですか。
本学の大学院にて経営学、マーケテイング、会計などについて学ぶことができます。また最近では、一旦就職してビジネスの実務経験を積んだ上で、本学や他の大学の大学院やMBAに入学する人もいます。