東北学院大学

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教養学部 地域構想学科

学科長あいさつ

地域構想学科長 柳井 雅也

地域構想学科は、地域を対象に様々なアプローチを通じてその仕組みや課題、今後の在り方を構想する学科です。その目標は「よりよい地域の実現」にあります。そのため大学での講義や学生同士の討論だけでなく、実際に地域に出かけて行って観察や聞き取り調査等を行う事を重視します。

地域構想学科の授業は、高校までの経験や知識を文献や現地調査を通じて再編集していきます。例えば、数学と地学それぞれの知識を結合させることで津波の威力による被災地の被害状況を説明したり、国語(文書を読む力)と社会と統計それぞれの知識を融合したりすることで、そこで暮らす人々の歴史や生業をあぶり出していきます。

また地域構想学科で扱う「地域」は、町内会のような小さなスケールから、市町村、県や地方、産地、工業地帯、国レベル、さらには国家間の比較まで、問題意識に応じて自在にこれらを組み合わせたり、重ねたりしながら扱っていきます。さらに地域調査を通じて「複眼的」な思考を身に付けて行きます。この経験や知識の再編集を通じた「見方・考え方」の修得が地域構想学科の特徴といえます。

これを実現するため地域構想学科ではカリキュラムの工夫を行っています。前半の2年間では次にあげる3つの領域のすべてを学んでゆきます。「人と自然」の領域では、里山が育む環境と暮らし、自然特性を活かした復興プロジェクト、自然災害に強いまちづくりなど、人と自然の相互作用から生み出されてきた対策や知恵を学びます。「健康と福祉」の領域では、日常生活と健康の関係を解明する研究、地域におけるプロスポーツのマネジメント、市民による福祉社会の実現など、地域社会の生活や健康のあり方を学びます。「社会と産業」の領域では、東日本大震災によるコミュニティや心の復興や、6次産業化の実態、商店街の衰退と再生、地方における工業の実態など、生活・生業・産業・地域問題などの仕組みや課題を学びます。

後半の2年間では、精緻な地域分析の技法、論理的思考力、文献や画像等を多角的に活用する技法を基礎に、集団調査等を通じてグローバルで複眼的な視点から「よりよい地域」を構想する力を身に付けて行きます。地域調査も本格的になり、学生もこの頃になると問題意識がしっかりしてきて自発的な意見や、独自の分析がみられるようになります。そして、最終学年に学びの集大成としての卒業論文に取り組みます。そこでは自らテーマを見つけ、調査と分析を行い、その研究成果は多方面に発信されていきます。

このような学びと研究を実現するため、地域構想学科は入学時から少人数教育を行っています。これは実習や演習を通じてフィールド調査による現場主義の教育を徹底するためです。そのためか地域構想学科のおおくの学生は快活でチームでの行動力にも長けています。こうして、卒業後も優れた問題解決能力と発信力を活かして公務員、一般企業、教育など多分野で活躍しています。

地域が好きだから地域構想で学びたいという皆さん、現場に通い多角的な視点から地域を分析する力を修得したいという皆さん、自身の研究成果をうまく発信する力を身につけたいという皆さんを心よりお待ちしております。