東北学院大学

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教養学部 地域構想学科

学科長あいさつ

地域構想学科長 増子 正

地域構想学科が求めているものは「よりよい地域の実現」です。私たちは「地域」という現場で、そこに存在する課題を見いだし、広い視野をもってよりよい地域の実現に寄与しうる人材の育成を目標としています。

「よりよい地域」とはどんな「地域」なのでしょう。もちろん、そこに答えはありません。産業、社会、福祉、健康、自然など、地域をとりまく環境や人々の意識は、互いに関連をもちながら常に変化しているからです。地域は日々変化し、次から次へと私たちに新たな課題を投げかけてきます。

私たちは、2011年の東日本大震災で、自然に対する地域社会の脆弱性を目の当たりにしたと同時に、地域コミュニティーの結びつきの重要性も知ることができました。また、復興に際しては自然、社会、産業、健康、福祉、防災など、個々の専門分野の枠内の知識や議論だけでは十分には成し遂げられないことも学びました。各分野の視点を互いに関連させた総合的な視野が必要なのです。

地域構想学科では、前半の2年間では次にあげる3つの領域のすべてを学んでゆきます。「人と自然」領域では、自然との共存、自然条件を活かした土地利用、災害原因や災害への備えなど、地域と自然とのかかわりを学びます。例えば、里山が育む環境と暮らし、自然特性を活かした復興プロジェクト、自然災害に強いまちづくり、などもこの領域のテーマとなりましょう。「健康と福祉」領域では、住民の健康づくり、プロスポーツと地域の結びつき、福祉政策の課題や方向性など、地域を支える健康・福祉のあり方を学びます。例えば、地域と連携した福祉課題の取り組み、街や建物のバリアフリー化、健康で活動的な生活とは何か、などについて学んでゆきます。「社会と産業」領域では沿岸のまちや農村、商店街や産業に目を向け、地域の特性やそこに暮らす人々の関係について学びます。例えば、中山間地域に存在する価値の発見、地域の企業間の繋がりや新たな方向性の発見、大震災で打撃をうけた商店街や街の復興など、多岐にわたる学びにより、広い分野の専門的な理解を深めて行きます。

後半の2年間では、それらの幅広い知識や理解を深化させるとともに、精緻な地域分析の技法、論理的思考力、文献や画像等を多角的に活用する技法を学び、グローバルで複眼的な視点から「よりよい地域」を構想する力を身に付けて行きます。そして、最終学年では学びの集大成としての卒業論文を仕上げ、研究成果を多方面に発信してゆきます。

地域構想学科では、入学時から少人数教育を展開し、実習や演習ではフィールド調査による現場主義の教育を徹底しています。皆さんは地域を正しく理解する力と、多角的な視点を基礎とした問題解決能力を身に付けてゆくことでしょう。地域構想学科の学生は、みな快活でチームでの行動力にも長けています。卒業後も優れた問題解決能力と発信力を活かして公務員、一般企業、教育など多分野で活躍しています。

地域が好きだから地域構想で学びたいという皆さん、現場に通い多角的な視点から地域を分析する力を修得したいという皆さん、自身の研究成果をうまく発信する力を身につけたいという皆さんを心よりお待ちしております。