東北文化研究所

目的と沿革

本研究所は、1964(昭和39)年4月、東北学院大学に文学部史学科の開設を契機として、4年後の1968(昭和43)年4月、同大学の附設研究所として設置された。本研究所の目的は、「東北地方の文化を調査研究し、その向上・発展に寄与すること」(本研究所規則第3条)にあるが、その達成のため、1) 東北古代文化の考古学的研究、2) 東北文化の民俗学的研究、3) 東北地方開発の歴史学的・地理学的研究、4) 東北地方のキリスト教文化に関する研究、5) 東北地方の風土に関する地理学的研究(同第4条)という歴史学・地理学・考古学・民俗学・キリスト教文化の諸分野にわたる総合的調査研究を行い、その成果を逐次発表することを課題としている。設置と同時に関係史・資料の収集に大きな力を注ぐとともに、翌1969(昭和44)年3月には『東北文化研究所紀要』創刊号を発刊した。以後『紀要』を毎年発行し、2009(平成20)年には42号に及んでいる。

1982(昭和57)年度には、文部省科学研究費補助金(総合研究A)を受け、総合的視点からの共同研究「北方日本海文化の形成」(研究代表:東北学院大学文学部教授・本研究所研究員伊東信雄)を実施し、その成果を『北方日本海文化の研究』(『紀要』第16号・1984年)としてまとめた。 1987(昭和62)年度からは、「北上川流域の研究」をテーマとして設定し、歴史・考古・地理の各分野の研究員が共同で継続的に調査・研究を行い、成果は逐次『紀要』や他の学会誌に発表しつつある。

また、本研究所の機能をより充実させ、かつ市民に「開かれた大学」・「開かれた研究所」にするため、1987(昭和62)年度から本研究所研究員の研究発表を中心とした「公開研究会」と、主に他大学・研究機関の研究者を講師とした「公開学術講演会」を毎年開催してきているが、1993(平成 5)年10月には、史学科と共催で文学部史学科創設30周年・東北文化研究所創設25周年記念シンポジウム「歴史のなかの東北―日本の東北・アジアの東北・世界の東北―」を開催し、1998(平成10)年4月には、その成果をもとにして東北学院大学史学科編『歴史のなかの東北―日本の東北・アジアの東北 ―』が河出書房新社から刊行された。さらに、2005年2月には研究所創設35周年・文学部史学科創設40周年を記念して学術講演会を開催し、好評を博した。

本研究所は、2008年には創設40周年を迎えた。近年、“国際化”と“地域社会”の統一的把握が大きな課題として注目を集めるが、その点で本研究所の果たすべき役割は益々重要になってきているといえよう。本研究所は、こうした国際的動向を積極的に受けとめ、数年前からは北海道はいうまでもなく北東アジア地域をも視野に含めながら、“東北地域”に繰り広げられた歴史と文化のありようを多角的視点から解明する努力をしている。

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