主な収蔵品と調査研究
シンボル展示「墨書人面土器」
昭和36年(1961)頃、多賀城市市川橋付近で砂押川の大規模な改修工事時に出土したようだ。墨で人面を表現した土器は全国的に数多く発見されているが、本資料の表現が最も端正で優れており全国的に有名である。


賀篭沢遺跡|旧石器人の石器作りを解明
今から約2万年前、賀篭沢遺跡では遺跡近くで採れる石材である玉髄を用いて、集中的な石器作りが行われていた。4年間にわたる発掘調査の結果、多量の石器群が出土し、旧石器人の石器作りの技術や石材調達の方法が解明された。

賀篭沢遺跡の発掘風景

賀篭沢遺跡出土石器
西の浜貝塚|縄文土器の基準資料
縄文中期末葉から後期中葉の土器型式が明らかとなったことで知られる松島町の貝塚。一時期は縄文土器研究の基準資料ともされた資料群である。土器とともに、考古学の調査研究で用いる実測図(出土遺物を資料化するために作成する図)も展示する。

西の浜貝塚出土土器

西の浜貝塚出土土器実測図
大塚森古墳|日本最北の前期古墳
4世紀代の倭国における古墳文化の北限に位置する古墳。5年間に渡り調査を継続し、墳丘の構造や埋葬施設の全容が解明された。出土した土器や副葬品は、大和王権北縁地域の様相を知る上で貴重な資料である。なかでも漆塗りの靫は、確認例も少ない。

大塚森古墳全景

大塚森古墳発掘調査風景
歓請内古墳|東北地方南部の前期古墳
福島県の古墳時代前期では、周辺埋葬(石室などの主体部以外に埋葬する方法)がみられる唯一の古墳。埋葬に使われた壺棺を展示し、周辺埋葬の儀礼やそこからわかる他地域とのつながりなど、調査成果を紹介する。

歓請内古墳の発掘風景

歓請内古墳出土壺棺
松島町雄島海底採集板碑|中世人の信仰|
中世の石造供養塔である板碑の造立は、関東の武士団を中心に広まった仏教文化のひとつ。日本三景として知られる松島町の雄島では、海底に落ちた多数の板碑が発見された。本学では松島町・瑞巌寺と共同で、その収集・調査を実施している。

雄島海底採集板碑

板碑採集調査風景
境澤文書|一関藩家老の文書群
近世、仙台藩の支藩であった一関藩田村家に仕え、代々家老などの要職を歴任した境澤家伝来の文書群。帳簿・手控のほか、日常生活や冠婚葬祭に関する家政史料、学問、武芸など、近世上級武士の公私の生活を知ることのできる貴重な資料である。

官録帳

一関藩士分限帳
押川家資料|本学学祖:押川方義とその時代
東北学院の創設者である押川方義とその家族に宛てられた封書や書簡、はがきを中心とする資料群。展示では、明治・大正・昭和と移り変わる時代のなかで、教育、政治、文学、スポーツなど、幅広い分野に影響を残した押川家の人びとの諸活動を紹介。

押川方義宛川島芳子書簡

押川春浪宛永井荷風書簡
東北の庶民信仰資料|庶民の願い
本学民俗学ゼミナールが収集・保管してきた民俗資料を紹介。特に、慶長年間の銘が入った「おしらさま」や、「七夕馬」、こけしなど、東北地方の特色ある庶民信仰資料を展示する。

おしらさま

七夕馬
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